サーバや PC のバックアップはなぜ必要?基本に戻って考えてみた。
Arcserve は 1983 年の創業以来バックアップ・データ保護に関わるソフトウェアを販売しているメーカーです。なぜ 30 年以上に渡りバックアップ ソフトが使われているのでしょうか。今日は初心に返ってバックアップの必要性を解説したいと思います。
データが失われる原因はハードウェア故障だけではない!
情報システムを使い続ける以上データの損失は避けられません。以下、データ損失の例をいくつか挙げます。
・ハードウェア障害
全ての機械には寿命があり、データが保存されるストレージもその例外ではありません。HDD や SSD がクラッシュしてデータがなくなってしまったという経験を持つ方も多いのではないでしょうか(※1)。・人為ミス
ファイルの保存忘れやコマンドの入力ミスなど、データの損失で最も多いのが実は誤操作によるものです。ハードウェアを冗長化(二重化)していても、誤操作で失われたデータを取り戻すことはできません。・マルウェアによるデータの破壊
特に近年は身代金目的のランサムウェアによるデータの暗号化/窃盗が問題になっています。・サイト障害
台風や洪水、地震、津波、火災など、自然災害によってサーバや PC が破壊されることがあります(※2)。
このような障害に備え、別の物理媒体に完全なデータの写しを保存しておく必要があります(※3)。これが「バックアップ」です。また、バックアップからデータを復旧することを「リストア」と呼びます。
また、クラウドや HCI(ハイパーコンバージド・インフラストラクチャ)であっても、ここに列挙した障害を避けることはできません。使用者責任としてバックアップを取得しておく必要があります。
世代管理の必要性:データがなくなったのにすぐ気付けますか?
さらに、バックアップを考えるうえで重要なポイントの一つに「世代管理」があります。
先ほど人為ミスによるデータの損失が多いと言いましたが、ミスの直後にデータ損失に気付けるのはある意味ラッキーで、実際にはそのデータが必要になるまでミスに気付かないという事がままあります。
複数の世代のバックアップデータを一定期間保存しておけば、データ損失に気付くのが遅れたとしても、過去にさかのぼってデータを復旧することが出来ます。
<関連記事>
「差分バックアップ」という方法が不要な Arcserve UDP
バックアップを漏れなく簡単に行うために
ここまで説明したように、適切なバックアップを行うには別の物理媒体に完全なデータの写しを保存しておく必要があります。また、論理障害に備えバックアップデータの世代管理をできる方法が必要です。
このように意外と複雑で面倒なバックアップを簡単に行えるようにするのが、Arcserve が提供するバックアップ ソフトです。外部媒体(NASや外付け HDD、テープなど)へのバックアップはもちろん、手動でやろうとすると大変なバックアップのスケジュールや世代管理を自動化してくれます。
詳しい使い方を Web セミナーで紹介しているので、ぜひご覧ください。初心者の方にはシンプルで簡単な「Arcserve UDP」がお勧めです。
以上、ホテがお伝えしました。
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[Arcserve UDP] CIFS共有フォルダをバックアップ先にできますか?
※1 HDD/SSD 障害のリスクを減らす方法として RAID があります。しかし、RAID では人為ミスなどの論理障害からデータを復旧することはできません。また、RAID を構成する HDD や SSD は同じペースで消耗するため、複数の HDD/SSD が同時に故障してしまうという事例もあります。RAID はあくまでもシステムの可用性を向上させるための手段で、データ保護手法としては補助的なものだと考えるべきです。
※2 サイト障害からデータを復旧するには、地理的に離れた場所にバックアップを行う必要があります。この遠隔バックアップについては、以下の記事で解説しています。
※3 この意味では仮想環境などでよく使われるスナップショットはバックアップとは言えません。スナップショットはバックアップ元と同じ筐体内で保存される事が多く、また、元データからの変更点のみを記録する仕組みであるため、元データが失われるとデータを復旧することが出来ないからです。
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