UDP Agentのみで復旧ポイントサーバ(RPS)を利用していない小規模環境でもクラウドバックアップを実現する一つの方法とは?
Arcserve UDP を既に利用されている環境でクラウド バックアップを実現するには、Arcserve UDP Cloud Hybrid(以下 Cloud Hybrid)を利用するのが一番簡単です。Arcserve UDP Cloud Hybrid は Arcserve が用意したクラウド上の復旧ポイント サーバ(RPS)ですので、オンプレミスのRPSとクラウド上のRPS(Cloud Hybrid)を連携させるだけでクラウドへの転送が可能です。
一方、Arcserve UDP Agent のみのバックアップを行っていて RPS を利用していない小規模環境では、オンプレミス側に RPS がないためCloud Hybridが利用できません。
そうすると、Arcserve UDP Agent だけでバックアップを行っており RPS を用意できない場合、災害対策等の目的でクラウド バックアップを実現したいとしたらどういった方法があるのでしょうか?
この場合、Arcserve Cloud Direct(以下 Cloud Direct)を併用してみてはいかがでしょうか。Cloud Direct の BaaS については UDP Agent との併用が可能です。なお DRaaS は不可となります(※1)。詳細は Cloud Direct の 技術情報が公開されていますのでご覧ください(※)。
このように、Arcserve UDP Agent だけでバックアップを行っており RPS を用意できない場合は、Arcserve UDP Agent でオンプレミスへバックアップしつつ、Cloud Direct(BaaS)でクラウドへバックアップを行うことでクラウドバックアップを実現できます。
※最新情報は Arcserve Cloud Direct 注意/制限事項 をご欄ください。
(2025年2月10日現在:Arcserve Cloud Direct 注意/制限事項 )
BaaS |
BaaS は Arcserve UDP との併用が可能です。Arcserve Cloud Direct (BaaS) は、Arcserve UDP の変更ブロック トラッキング ドライバは使用しません。 ただし Arcserve UDP が正常にバックアップを行えるようにするためには、Arcserve Cloud Direct の変更ブロック トラッキング ドライバはインストールしないでください。もし追加でインストールした場合は、以下の技術情報に掲載された手順で Arcserve UDP の変更トラッキング ドライバを再インストールしてください。 |
DRaaS | DRaaS は Arcserve UDP によるエージェントベース Windows バックアップと併用することはできません。Arcserve Cloud Direct (DRaaS) が Arcserve UDP と同じ変更ブロック トラッキング ドライバを使用することにより、前回のバックアップからの変更ブロックを正しく検出できなくなる恐れがあります。 |
+++
以上、Koichiがお伝えしました。
<関連記事>
※1 Arcserve Cloud Direct の DRaaS は 2025年1月31日を最後にサポート/サービス提供を終了いたしました。BaaS は引き続き購入/ご利用いただけます。
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