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2020年10月30日 (金)

意外と知らない?! VMware Horizon (VMware VDI) 環境のバックアップ方法

昨今の世情からリモートワークが普及していますが、それに伴い仮想デスクトップ(VDI)環境の導入も増えてきております。そこで今回は、VDI製品の一つVMware Horizon環境のバックアップ方法について紹介いたします。

 

VMware Horizon環境は、管理サーバのバックアップも重要です!

仮想環境では、ユーザが利用する仮想マシンのバックアップばかりを考えがちですが、VMware Horizon環境の場合は管理サーバ群のバックアップがとても大事です。管理サーバ群は以下の図のような構成で、ユーザとその仮想マシン(仮想デスクトップ)をつなぐ重要な役割(認証・接続管理)を果たしています。

Pic1

VMware Horizonは各サーバの冗長構成やハードウェアの2重化などで耐障害性を高めることは可能ですが、火災などの災害や操作の誤りなど思わぬトラブルで、管理サーバの破損やデータが削除されてしまう可能性があります。

管理サーバが利用できなくなると他のサーバにも影響が出てしまい、場合によってはすべてのユーザが仮想デスクトップ環境を利用できなくなります。

 

VMware Horizon 管理サーバのバックアップ方法とは?

VMware Horizon には様々な管理サーバがありますが、以下の3つのバックアップ方法に分けられます。

・View 接続 Server、View Composer
 -> VMware Horizon の機能でそれぞれ構成データを抽出してバックアップデータを作成。

・vCenter Server、Active Directory
 -> vCenter Serverは、VMware の機能でバックアップもしくは、アプリケーションを停止しサーバ全体をバックアップ。Active Directory サーバは、無停止で全体をバックアップ。

・NASなどの共有ストレージ
 -> CIFS/NFS経由によるバックアップか、導入が可能であればAgent経由によるバックアップ。

Pic2

管理サーバごとにそれぞれ異なったバックアップ方法を併用するため、バックアップ管理者はバックアップ環境の構築やバックアップ状況の監視などの日常的な運用業務にそれぞれ時間や手間がかかってしまいます。

そこで、Arcserve UDP の出番です。

 

Arcserve UDP でVMware Horizon環境のバックアップ運用を効率化!!

Arcserve UDP では、ここで挙げた3つのバックアップ方法を単一の GUI で統合的に行う事ができます。サーバ毎にログインして、バックアップの成否を確認する、というような作業は必要ありません。

抽出された構成データのバックアップについては、Arcserve UDP の「実行前/実行後コマンド」を使います。この機能はバックアップの実行前と実行後にそれぞれ任意のコマンドを実行させることができるというもので、Arcserve UDPのこの機能を使い、管理サーバに合わせHorizonの機能を使って構成データのエクスポート(抽出)を実行するか、またはDBのアプリケーションを停止してからUDPでバックアップする連携を行うことが可能です。

また、Active Directoryはオンラインでサーバ丸ごとバックアップできます(※1)。

NAS/共有ストレージ内のユーザデータは、CIFSまたはNFS経由でバックアップすることが出来ます。NASが Arcserve UDP のエージェントが導入できる Windows/Linux サーバであれば、エージェント経由でバックアップすることも可能です。

Arcserve UDP の操作は物理サーバと仮想マシンでほとんど同じ操作が出来き、バックアップ実行前/実行後のコマンド実行機能も物理/仮想のどちらの環境でも利用できるため、VMware Horizonの管理サーバが物理と仮想の混在環境であっても運用の手間は変わりません。

尚、VMware Horizonのリンク クローンで利用される仮想デスクトップの元となるマスターVMについては、エージェントレスバックアップで簡単にバックアップ、VM復旧が出来ます。いざVMware Horizon環境が壊れ、エンドユーザの仮想デスクトップが利用出来なくなったとしても、マスターVMを復旧して仮想デスクトップ環境を再構築することで、エンドユーザの利用が可能となります。(※2

<関連記事>
Arcserve UDP 機能紹介 ~ (6) Windows / Linux、物理 / 仮想 を1つの画面で統合管理 ~
https://arcserve.txt-nifty.com/blog/2015/03/arcserve-udp-6-.html

Arcserve UDPでオンラインバックアップは可能か?
https://arcserve.txt-nifty.com/blog/2015/03/arcserve-udp-f4.html

仮想マシンをバックアップする2つの方法(エージェントベースとエージェントレス)
https://arcserve.txt-nifty.com/blog/2015/01/2-1f7a.html

 

Arcserve UDP アプライアンスでVMware Horizon環境のバックアップ環境の拡張とコスト削減を実現!!

Arcserve UDPをソフトウェアで購入する場合は、バックアップ対象毎(ESXiホストのCPU数分、または物理サーバの場合はサーバ台数分)のライセンスが必要となります。仮想マシンの数を考慮に入れなくて良い、シンプルなライセンス体系になっています。

さらに、VMware Horizon 環境のバックアップにお勧めなのが、Arcserve UDPアプライアンスです。バックアップ対象のCPU数/サーバ数に関係無く、アプライアンスの筐体内のディスクに収まる分のバックアップが可能です。

VMware Horizon 環境ではエンドユーザの増加やユーザの業務の拡大した場合、VMware Horizon管理サーバの追加が発生します。Arcserve UDPアプライアンスであれば、管理サーバなどバックアップ対象が増えてもバックアップ ソフトのライセンスを追加購入する必要がありません。

Pic3

また、Arcserve UDP のソフトを予め組み込んだバックアップ専用のサーバのため、導入時のサイジングや構築作業の手間が無く、直ぐに運用を開始出来ます。更に5年間のSW/HWの保守費用も含まれているオールインワンの非常にお得な製品です。

VMware Horizon環境では予め仮想環境の拡張を見越してHCI製品で構築する場合もありますが、HCI筐体を追加する場合に、Arcserve UDP アプライアンスの筐体も追加することでVMware Horizonシステムの拡張に合わせバックアップ構成を拡張することも可能です。

 

以上、VMware Horizon 環境のバックアップ方法と、VMware Horizon 環境のバックアップに最適なArcserve UDPのソリューションの紹介となります。

ご参考までに以下のブログでArcserve UDP アプライアンスに関する投稿を行っておりますので、ぜひご確認ください!

カテゴリ:Arcserve UDP Appliance
https://arcserve.txt-nifty.com/blog/arcserve_udp_appliance/index.html

 

また、Arcserve UDP についての詳細についてはWebセミナーで詳しくご紹介を行っております。
こちらもぜひご確認ください。

「Arcserve イベント/セミナー」
https://www.arcserve.com/jp/seminars
 -Arcserve UDP 前編
 -Arcserve UDP 後編

 

その他、Arcserve UDP および Arcserve UDP アプライアンスに関するカタログや紹介資料、事例については以下を参照ください。

「Arcserve カタログセンター」
https://www.arcserve.com/jp/jp-resources/catalog-center/

 


※1 Active Directory サーバが仮想マシンの場合は以下のFAQも合わせて参照ください。
https://www.arcserve.com/wp-content/uploads/2019/05/udp-70-faq.pdf
「3 動作要件およびサポート構成について」 - [Q5. Microsoft Active Directory のドメインコントローラをサポートしますか?]

※2 VMware Horizon の仕様により、リンク クローン環境では変更ブロック トラッキング(CBT)を無効にする必要があります。CBT を無効にすると仮想ディスクの未使用領域も含めた仮想マシン全体がバックアップされます。また、増分バックアップを行うことはできません。

仮想マシン上の変更ブロックのトラッキング(CBT)

VMware Horizon View およびリンク クローン、インスタント クローンの仮想マシンを使用している場合、CBT を使用しないでください。 親仮想マシンに対して CBT が無効になっていることを常に確認してください。

尚、VMware Tools の VSS 用ドライバを無効にしている場合は、マスター VM を停止してバックアップすることを推奨いたします。

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