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2021年3月26日 (金)

Microsoft 365 の Arcserve UDP でのバックアップ速度について解説します!

テレワークの普及に伴い、Microsoft 365 のバックアップのご相談をいただくことが急増しています。

Microsoft 365 のようなクラウドのバックアップではインターネット経由でデータを転送することになり、LAN 内でのサーバよりもバックアップ時間が気になります。そこで、Arcserve Japan にて、Arcserve UDP を使った Microsoft 365 のバックアップ検証を行いました。

本日のブログ記事では、こちらの検証レポートの内容をかいつまんでご説明します。Microsoft 365 のバックアップを検討されている方の参考になればと思います。

Arcserve UDPによるMicrosoft 365 のバックアップ速度検証レポート

 

なお、この検証ではバックアップ先として Arcserve UDP Cloud Hybrid 東日本リージョンを使っており、Microsoft 365 から Arcserve UDP Cloud Hybrid へのクラウド to クラウド(C2C)の構成になっています。

検証に利用した Arcserve UDP Cloud Hybrid は Arcserve UDP と設定方法や操作が同じのため、オンプレミスで Arcserve UDP を利用されている方にも参考にできます。

 

Exchange Online のバックアップはジョブの実行時間帯に注意!?

Arcserve UDP は複数のメール ボックスに対して並列でバックアップを行います。メール ボックスが 1つのケースと 3つのケースを比較すると、全体のバックアップ速度も 3 倍近くになっており、効率よくバックアップが行われているのが分かります。

1_1_exchange

 

Exchange Online はバックアップを実行する時間帯によって速度が大きく変わりました。日中帯よりも、夜間の方が2倍以上高速にバックアップできています。後で出てくる SharePoint Online では時間帯によって速度にばらつきはなく、これは Exchange Online 特有の傾向です。日中はメールを使う方が多いので、Exchange Online にも負荷がかかっているのかもしれません。

1_2_exchange

 

SharePoint Online のバックアップ速度に影響する要素は?

SharePoint Online では細かいファイルが多い方がバックアップに時間がかかります。バックアップに必要な時間を見積もるには、全体の容量だけではなくファイル数(ファイルサイズ)も調べておくと良いでしょう。

ちなみに Arcserve UDP は SharePoint Online でも複数のファイルに対して並列にバックアップを行います。1 GB × 1 ファイルよりも 10 MB × 100 ファイルの方が高速にバックアップできているのは、並列処理の効果が出ているからです。

2_1_sharepoint

 

SharePoint Online では企業/団体内で複数の「サイト」を作ります。Arcserve UDP はこのサイト毎にバックアップ ジョブが実行されます。先ほど触れたファイルの並列バックアップに加え、サイト毎にも並列でバックアップすることで「10 MB × 100 ファイル × 5 サイト」のケースでは 1,309.9 MB/分と、インターネット経由のバックアップとしてはかなり高い速度が出ています。

2_2_sharepoint

 

Arcserve UDP は Microsoft 365 に対しても継続的な増分バックアップが行えます。そこで、増分バックアップの速度も検証しました。オンプレミスにあるサーバのイメージバックアップと異なり、増分を検出するための時間も余分にかかります。ご注意ください。

2_3_sharepoint

 

以上、Microsoft 365 のバックアップについて、ホテがお伝えしました。Microsoft 365 には世代管理の仕組みがあるとはいえ、万が一のデータ損失に備えてやはりバックアップは必要です。その際にはぜひ Arcserve UDP/Arcserve UDP Cloud Hybrid をご検討ください。

 

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