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2021年5月の4件の記事

2021年5月28日 (金)

Arcserve UDP 8.0 新機能紹介(3):スタンバイVM / インスタントVMの複数同時起動

Arcserve UDP 8.0 新機能紹介の3回目となります。今回は、バックアップ対象機器で障害が発生し、直ぐに業務継続したいときに役立つ、仮想スタンバイ、インスタントVM の機能拡張の紹介です。

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[目次]

1バックアップ/リストア用ネットワーク指定の強化
2)エージェント(Windows)設定のエクスポート/インポート
3)スタンバイVM/インスタントVMの複数同時起動(←本日はここ)
4異なるサイトからの逆向きのレプリケーション
5Microsoft 365 のバックアップ/リストア強化
6ランサムウェア対応の強化
7その他の新機能と機能改善

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スタンバイVM/インスタントVMの機能の違い

Arcserve UDP をよくご存じの方も スタンバイVMと聞いて、仮想スタンバイの間違いでは?と思った方もいるかもしれません。

スタンバイVM は、バックアップタスク実行後、対応するハイパーバイザー上で仮想スタンバイタスクによって作成された仮想マシンのことを指します。有事の際は、このスタンバイ VM の電源を ON にするだけで、バックアップデータから作成された代替仮想マシンを利用して、業務継続ができる機能です。

仮想スタンバイは、タスクの実行時に実体のある仮想マシンを作成します。増分バックアップは、取得時点の状態のスナップショットを作成し、世代として仮想マシンに登録します。

インスタントVM は、ハイパーバイザー上に仮想ディスクを作成することはなく、任意の復旧ポイントから仮想マシンを起動させる機能です。
有事の際の一時的な業務継続や、バックアップデータの正常性確認、SQL Server の Point in time リストアの確認にも利用できます。 

Arcserve UDP Premium Edition 以上で利用できる アシュアードリカバリでは、このインスタントVM を使い OS 起動までしてバックアップデータの正常性確認を行い、管理者へ結果通知を自動で行ってくれるスグレモノです。継続増分バックアップの運用に不安をお持ちの方は、管理者のリストア確認作業を大幅に削減してくれる、アシュアードリカバリを是非ご検討下さい。

20210514_12h05_08

<関連記事>

インスタントVMと仮想スタンバイとの違い

Arcserve UDP 機能紹介 ~ (12) 仮想マシンへの自動復旧(仮想スタンバイ) ~

Arcserve UDP v6 新機能紹介 ~ (2) 仮想マシンとして即時復旧 (インスタントVM) ~

 

Arcserve UDP 8.0 で新たにできるようになった事

先ずは、複数の スタンバイVM / インスタントVM を一括操作で起動できるようになりました。

これまでは、目的の仮想マシンを個別に選択して起動させる必要があったので、台数が多い環境では災害時の障害復旧に手間と時間がかかりました。、Arcserve UDP 8.0 からは複数のノードを選択し、仮想環境やネットワークの設定ができるので、作業の負担が軽くなり、復旧までの時間もさらに短くなっています。
Ivmvsb_screen

また複数の選択されたノード一覧から、起動順と起動間隔を定義することもできるようになっています。

この機能の利用することで、以下のようなことが実現できます。

  • 複数の代替仮想マシンの同時起動による仮想ホストの急激なリソース消費を抑えたい。
  • 復旧先となる仮想ホスト上で動作中の仮想マシンへの影響を抑えたい。
  • アプリケーションサーバ群の DB サーバから起動させ、Web サーバを後から起動させたい。
  • ドメインコントローラを起動させてからメンバーサーバを起動させたい。

では、実際にスタンバイVM とインスタントVM の起動順設定が、どのような画面になったかお見せしましょう。


スタンバイVM起動順設定画面:
20210519_13h35_11
 

インスタントVM 起動順設定画面:
20210519_09h39_53

どちらも [起動シーケンス欄の矢印ボタンでノードを上下させるだけで、簡単に仮想マシンの起動順を設定できます。

また [VMの起動トリガ間の遅延] で仮想マシンの起動間隔(0600秒)をスライドバーや、秒数を入力して設定できるようになっています。

仮想ホストのリソースに余裕があり、仮想マシン間のサービス連携もなく、とにかく直ぐに起動させたい場合は、[VMの起動トリガ間の遅延] を0秒にします。

起動トリガ間の遅延を設定する場合は、仮想マシン上の必要なサービスが立ち上がるまで、約何秒必要なのか把握しておくことをお薦めします。立ち上がりが遅い仮想マシンがあれば、それを基準に設定調整していただければ、災害時でのスムーズな代替運用が可能です。

以上。 


その他、仮想スタンバイ、インスタントVM に関するサポート技術情報は、以下をご覧ください。

<技術関連情報>

仮想スタンバイの IP アドレス設定について

仮想スタンバイ マシンの「UUID」「SID」「MAC アドレス」について

インスタント VM の「UUID」「SID」「MAC アドレス」について


 

2021年5月21日 (金)

Arcserve UDP 8.0 新機能紹介(2):エージェント(Windows)設定のエクスポート/インポート

Arcserve UDP 8.0 新機能解説第2弾。

本日は Arcserve UDP Agent for Windows 設定のエクスポート/インポート機能について解説してまいります。

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[目次]

1)バックアップ/リストア用ネットワーク指定の強化
2)エージェント(Windows)設定のエクスポート/インポート(←本日はここ)
3)スタンバイVM/インスタントVMの複数同時起動
4)異なるサイトからの逆向きのレプリケーション
5)Microsoft 365 のバックアップ/リストア強化
6)ランサムウェア対応の強化
7)その他の新機能と機能改善
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Windows サーバや PC を Arcserve UDP を使ってバックアップしているお客様に朗報です。Arcserve UDP エージェント(Windows)の設定を JSON 形式ファイルにエクスポートし、他のマシンにインポートできるようになりました!

Arcserve UDP の設定、どのマシンも大体同じなのに1台1台設定するのは面倒、設定ファイルを配布したい、というご意見を反映しています。

JSON 形式なので個々の環境に応じた加工も簡単です。また、エクスポートされた JSON ファイルを Excel などの表計算ソフトを使ってレポートに変換するという使い方もできます

Udp_import_export

 

他のマシンへの設定情報の移行手順

現在使っているマシンの設定をチェックしていて、元の設定がわからなくなってしまったような場合は、単純にエクスポートしてあったファイルをインポートすればよいです。

ただし、他のマシンに設定をコピーし、さらにバックアップ先に元のマシンと同じ共有フォルダを使いたいという場合は、JSON ファイルのインポート前に少し作業が必要になります。今回はその作業も含めた手順をご紹介します。

以下の前提で行っていきます。

  • 現在、「ServerA」を \\NAS\BKUP フォルダにバックアップ中。
  • 「ServerA」の設定を「ServerB」にコピーし、\\NAS\BKUP フォルダにバックアップデータを保存する。

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2021年5月14日 (金)

Arcserve UDP 8.0 説明会のオンデマンド配信を開始しました(配信期間:2021年5月13日~2022年4月22日)

新バージョン Arcserve UDP 8.0 のオンライン説明会を2021年4月23日にライブ配信しましたが、今回そのオンデマンド版の配信を開始しました。見逃した方も是非ご視聴ください。

配信ページはこちらです。

Titleon24ondemandimage

 

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2021年5月 7日 (金)

Arcserve UDP 8.0 新機能紹介(1):バックアップ/リストア用ネットワーク指定の強化

2021年4月7日に Arcserve UDP 8.0 がリリースされました。今回の新バージョンは「日本のお客様から要望いただいた機能改善」が多く追加されているのが特徴で、おかげさまで多くの反響をいただいております。

そこで、今週から隔週で Arcserve UDP 8.0 の新機能を1つずつ解説していきます。第一回は「大容量のデータをバックアップ専用 LAN でバックアップしたい!」というときに役に立つバックアップ/リストア用ネットワーク指定の強化です!!

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[目次]

1)バックアップ/リストア用ネットワーク指定の強化 (←本日はここ)
2)エージェント(Windows)設定のエクスポート/インポート
3)スタンバイVM/インスタントVMの複数同時起動
4)異なるサイトからの逆向きのレプリケーション
5)Microsoft 365 のバックアップ/リストア強化
6)ランサムウェア対応の強化
7)その他の新機能と機能改善
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復習:Arcserve UDP 7.0 Update 1 以降で出来ていたネットワーク指定

ここ1-2年くらいの間に Arcserve UDP を導入したことのある方は「あれ、バックアップ用ネットワークの指定って今でもできていなかったっけ?」と思われるかもしれません。

おっしゃる通り、実は、Arcserve UDP 7.0 Update 1 以降では、「Arcserve UDP エージェント(Windows)から復旧ポイントサーバ(以下RPSと省略)へのバックアップ経路」と「仮想マシンのエージェントレス バックアップ経路」を GUI で指定する事ができました。

01_network_sepcification

詳しくは以下の記事をご覧ください

Arcserve UDP 7.0 Update 1 新機能 (1):バックアップのネットワーク指定

 

Arcserve UDP 8.0 で新たにできるようになった事

さらに、今回リリースした Arcserve UDP 8.0 では、以下の通信経路も GUI で指定できるようになりました!

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