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2021年5月21日 (金)

Arcserve UDP 8.0 新機能紹介(2):エージェント(Windows)設定のエクスポート/インポート

Arcserve UDP 8.0 新機能解説第2弾。

本日は Arcserve UDP Agent for Windows 設定のエクスポート/インポート機能について解説してまいります。

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[目次]

1)バックアップ/リストア用ネットワーク指定の強化
2)エージェント(Windows)設定のエクスポート/インポート(←本日はここ)
3)スタンバイVM/インスタントVMの複数同時起動
4)異なるサイトからの逆向きのレプリケーション
5)Microsoft 365 のバックアップ/リストア強化
6)ランサムウェア対応の強化
7)その他の新機能と機能改善
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Windows サーバや PC を Arcserve UDP を使ってバックアップしているお客様に朗報です。Arcserve UDP エージェント(Windows)の設定を JSON 形式ファイルにエクスポートし、他のマシンにインポートできるようになりました!

Arcserve UDP の設定、どのマシンも大体同じなのに1台1台設定するのは面倒、設定ファイルを配布したい、というご意見を反映しています。

JSON 形式なので個々の環境に応じた加工も簡単です。また、エクスポートされた JSON ファイルを Excel などの表計算ソフトを使ってレポートに変換するという使い方もできます

Udp_import_export

 

他のマシンへの設定情報の移行手順

現在使っているマシンの設定をチェックしていて、元の設定がわからなくなってしまったような場合は、単純にエクスポートしてあったファイルをインポートすればよいです。

ただし、他のマシンに設定をコピーし、さらにバックアップ先に元のマシンと同じ共有フォルダを使いたいという場合は、JSON ファイルのインポート前に少し作業が必要になります。今回はその作業も含めた手順をご紹介します。

以下の前提で行っていきます。

  • 現在、「ServerA」を \\NAS\BKUP フォルダにバックアップ中。
  • 「ServerA」の設定を「ServerB」にコピーし、\\NAS\BKUP フォルダにバックアップデータを保存する。

 

① 設定画面を開き、エクスポート カテゴリ内のエクスポートしたい設定にチェックを入れます。

ここでは [バックアップ設定] をチェックしています。暗号化設定には必ず暗号化キーを入力します。このキーは設定をインポートする際に必要になるので忘れないようにしてください。

[エクスポート] ボタンをクリックすると、JSON ファイルとしてダウンロードできます。任意の名前を付けて保存してください。

Export

 

② 設定の移行元マシンのコンピュータ名が「ServerA」なので、バックアップ先の共有フォルダには自動的に「ServerA」の名前が含まれるフォルダが作られています。このまま設定を ServerB にインポートするとバックアップ先が競合して困ってしまいますね。(実際にはインポート時にエラーが出て競合を防いでくれます。)

そこで、インポート前に JSON ファイル内のバックアップ先を変更し、エラーなく設定をインポートできるようにします。

以下、JSON ファイルの例です。[backupConfiguration] - [destination] 以下の Value にバックアップ先のパスが記録されているので、末尾の移行元サーバのコンピュータ名(今回は「\\ServerA」)を削除してファイルを保存します。

Json_backup_destination

 

③ 設定を反映させたいマシン(今回はServerB)で [インポート] の設定画面に移動します。参照ボタンから JSON ファイルを指定し、暗号化キーを入れたら [アップロード] をクリックします。

その後 [選択した設定] に「バックアップ設定」と表示されていることを確認し、[インポート] をクリックします。

Import

 

④ 設定画面を再度開き、スケジュールや復旧ポイントの保存数などが反映されていることを確認して終了です。

 

今回はバックアップの設定の例でご紹介しましたが、「ファイルコピー設定」や「ファイル アーカイブ設定」、「復旧ポイントのコピー」、「環境設定」も同じように設定をコピーしていただけます。環境設定をエクスポートしておけば、電子メール アラートの設定を毎回手入力で指定するのが面倒、という場合などにも便利ですね。

 

エージェントじゃなくて、Arcserve UDP コンソールで一元管理しているんだけど・・・というお客様は、申し訳ありません。JSON ファイルでの出力は現在未対応です。

ただし、Arcserve UDP コンソール環境では、「コンソール移行ツール」という機能があり、Arcserve UDP の内部データベース(SQL Server Express)に格納されている設定情報を一括で移行できます。

手順については、こちらをご参照ください。

Arcserve UDP コンソールをバックアップする 3 つの方法
https://arcserve.txt-nifty.com/blog/2020/01/post-fc315d.html#1

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