Arcserve UDP 8.0 新機能紹介(5):Microsoft 365 のバックアップ/リストア強化
Arcserve UDP 8.0 新機能解説第5弾!!!
本日は Microsoft 365 のバックアップ/リストア強化ついて解説してまいります。
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[目次]
1)バックアップ/リストア用ネットワーク指定の強化
2)エージェント(Windows)設定のエクスポート/インポート
3)スタンバイVM/インスタントVMの複数同時起動
4)異なるサイトからの逆向きのレプリケーション
5)Microsoft 365 のバックアップ/リストア強化 (←本日はここ)
6)ランサムウェア対応の強化
7)その他の新機能と機能改善
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Microsoft 365 のバックアップについては Arcserve UDP v6.5 から対応していましたが、今回は Arcserve UDP 8.0 で強化された機能の中から3つご紹介していきたいと思います。
■Microsoft Teams対応■
新型コロナウイルスの蔓延でテレワークが急速に普及したことにより、多くの企業が Microsoft Teams を利用したリモート会議を行い、社員間では Teams によるチャットを利用して情報共有を行うようになりました。
Arcserve UDP 8.0では、多くのお客様から高い要望を頂いていた、Microsoft Teamsのバックアップ/リストアに対応し、Microsoft 365を幅広く保護することができるようになりました。
Microsoft Teams内でやり取りしたチャットメッセージはExchange Online、チャット内で送信したファイルはSharePoint Online / OneDriveで管理されています。
これらのデータを Arcserve UDP で保護するには、Exchange Online / SharePoint Online / OneDriveのバックアップ プランを作成します。こうすることで簡単にバックアップでき、とりためたデータもそれぞれの環境にリストアできます。
※ Microsoft の仕様変更により、2023年1月31日から Teams メッセージのバックアップに Graph API の利用が必要になりました。Graph API を使ったバックアップは、Arcserve UDP 9.1 より対応しています。
Arcserve UDP 9.1 がリリースされました。ただし、Graph Mirosoft Teams API の利用には Microsoft からの課金が発生します。詳しくは Microsoft の以下のドキュメントをご覧ください。Arcserve UDP によるバックアップは Model B に該当します。
■先進認証対応■
Arcserve UDP 8.0から、バックアップ時に使用する認証方法としてMicrosoft 365 の先進認証に本格対応しました。
これは従来のユーザ名とパスワードを使用する認証方法とは別に、Arcserve UDPで登録した証明書ファイルと、Microsoft 365側に登録した証明書ファイルを突き合わせることで、よりセキュアな接続を提供する新しい認証方法になります。
証明書ファイルについては、既にお持ちの証明書ファイルをご使用いただくこともできますし、上記のようにArcserve UDP のプラン作成画面から生成することもできるようになっています。
先進認証の設定方法についてはマニュアルをご参照いただければと思います。
多要素認証が有効な Microsoft 365 アカウントにも対応(2021/9/21追記)
なお、多要素認証を利用した Microsoft 365 アカウントを使ってバックアップ/リストアを行う際にも、ここでご紹介した先進認証を使用します。
セキュリティ強化のため Microsoft 365 では全てのアカウントで多要素認証を有効にしている方も多いと思いますが、このような環境でも安心してバックアップ/リストアをご利用頂くことが出来ます。
■OneDriveバックアップデータのリストア先追加■
Arcserve UDP 7.0 までは、OneDrive上のファイルをリストアするには、一度オンプレミスなどのディスクにリストアする必要がありました。
Arcserve UDP 8.0では、OneDrive上の元の場所に戻したり、別のOneDrive上にリストアすることができるようになり、リストア先を柔軟に選択できるようになりました。
※ Arcserve UDP Cloud Hybrid では、[ディスクにエクスポート] オプションは選択できません
リストアの詳細については以下の記事もご覧ください。
■ますます便利にお求め安く■
この他、Arcserve UDP 8.0 では、SharePoint Online のサイトの自動検出や、Exchange Online のグループ対応など、Microsoft 365 のバックアップ/リストアを便利にする機能が多く追加されています。
さらに、Arcserve UDP 8.x ではサブスクリプション ライセンスの価格を見直し、従来の半額以下の金額でご利用いただける事になりました!!Microsoft 365 をご利用のかたはぜひ Arcserve UDP をご検討ください。(※1)
Microsoft Teamsのバックアップ手順書は、Arcserveカタログセンターに公開されていますので、是非ご活用ください。
先進認証の設定方法やOneDriveのリストアについても記載されています。
「Arcserve UDP 8.x Microsoft 365 バックアップ/リストア ガイド」
大好評のArcserve UDP 8.0新機能紹介シリーズは残り2回となります。
次回もぜひお楽しみに!!
<関連記事>
Arcserve UDP v6.5 新機能:Office 365 のデータを安全に保護できます
※1 Arcserve UDP 8.x と次のメジャー バージョンである Arcserve UDP 9.x は価格が異なります。最新バージョンの価格は以下のページをご確認ください。
Arcserve 購入方法と製品価格表
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