Arcserve Replication / HA:クラウド環境での利用に便利! NAT 接続ユーティリティのご紹介
さて今回は、Arcserve Replication / HA (以降、Arcserve RHA)の NAT 接続ユーティリティ機能を改めてご紹介します。
Arcserve RHAをご採用いただくケースとしては、BCP対策として遠隔地のデータ センターにレプリカ サーバ(複製先)を設置してデータを複製するという利用例が多くあります。昨今では遠隔サイトとしてクラウドを利用するケースも増えてきています。
一般的にはマスタ サーバとレプリカ サーバの間にVPN接続が確立されていることが多いですが、コスト削減のために VPN を使用せず、素のインターネット回線でレプリケーションを行う場合もあります。
この場合、マスタ サーバとレプリカ サーバのプライベート IP アドレスがお互いに見えないので、シナリオが作れなかったり、データのリストアができなかったりという問題があります。この問題を解消するのがこれから紹介するArcserve RHAのNAT 接続ユーティリティです!
構成例
今回ご紹介する例は、社内にマスタ サーバがあり、レプリカ サーバがクラウドにあるような環境です。
レプリカ サーバのグローバル IP アドレスはインターネット上に公開されていますが、マスタサーバは社内のネットワークに接続しており、そのプライベート IP アドレスは外部から隠ぺいされています。
このような環境でのレプリケーションの場合、レプリカ サーバからマスタ サーバのプライベート IP アドレスを見つけることができません。そのため、このままではレプリカ サーバの Arcserve RHA エンジンを起点とする操作(データのリストアなど)を行う事ができません。そこで今回ご紹介するNAT 接続ユーティリティが活躍します!
この構成の場合、NAT 接続ユーティリティの設定はマスタサーバ側から設定する必要があります。
なお、このNAT 接続ユーティリティは必ずシナリオ作成前に設定する必要がありますので、十分注意してください。
設定例
1. マスタ サーバにログインし、NAT 接続ユーティリティを起動します。
NAT 接続ユーティリティの配置場所(デフォルト)は以下になります。
"C:\Program Files\Arcserve\RHA\Engine\natutlgui.exe"
2. 設定画面が表示されます。ここでは、レプリカ サーバのグローバル IP アドレスとポート番号(Arcserve RHA エンジンのデフォルト ポートは 25000)を入力して [追加] をクリックします。

3. 設定が完了したら、[OK]をクリックして終了します。
これだけで NAT 接続ユーティリティの設定は終わりです。
レプリカ サーバからマスタ サーバへのデータのリストアなどが行えるようになります。
まとめ
このように、VPNを張ったり、グローバルIPアドレスが用意されていない環境でも、NAT 接続ユーティリティを使用することでレプリカサーバとマスタサーバが疎通できるようになります!もちろん、その間のデータ転送も暗号化対応していますので安心です!(AES128/AES256から選択可能)
環境の準備に敷居が高いと思っていた方は、ぜひこのNAT 接続ユーティリティを使用することで、Arcserve RHAでの安価なBCP対策をご検討ください!
また、今回ご紹介した構成以外でのNAT 接続ユーティリティの設定例はこちらのマニュアルや以下の関連記事をご参照ください。
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