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2022年2月 7日 (月)

Arcserve Backup が Oracle VM Server に対応しました!!

Oracle DBを仮想化システムに導入されるお客様から、Arcserve BackupでのOracle VM Server対応状況のお問い合わせが入ることがあります。これはOracle DBProcessorライセンスを仮想マシンに適用する場合のライセンス ポリシーで、vSphereHyper-Vだと多くの Oracle DBのライセンスが必要になる場合があるからです。

 

Oracle VM Server を使うと Oracle DB のライセンス数を節約できる?!

Oracle DBのProcessorライセンスでは、CPUコア数にコア係数(x86システムの場合は0.5)をかけたライセンス数が必要になりますが、仮想化システムにOracle DBを導入する場合、Partitioningという分類によってOracle DBの必要ライセンス数の範囲が変わります。利用者の多いvSphereHyper-Vは Soft Partitioning の分類となり、Oracle VM Server は Hard Partitioning の分類になります。(※1)

Partitioning1

図1: Oracle DBの仮想化システムの分類とライセンス対象例

Soft Partitioningの仮想化システムでは、Oracle DBが動作するCPUコアを固定できないため、仮想ホストに搭載しているすべてのCPUのコアがライセンス対象になります。仮想ホストでは、複数のCPUを搭載するケースや、コア数を多いCPUを搭載するケースも多いため、その分Oracle DBのライセンスが必要になります。

Hard Partitioningの分類となるOracle VM Serverでは、仮想マシンの設定から仮想ホストのどのCPUコアを利用するか固定できるため、この分だけがライセンス対象になります。

 

Arcserve Backup で Oracle VM Server 3.x for x86 に対応!!

Arcserve Backup 18.0 で Oracle VM Server に対応しているのは、下記製品になります。

  • Oracle Agent for Windows
  • Oracle Agent for Linux
  • VM Agent (Client Agent for Windows/Linux, Agent for Open Files) (※2)
  • Arcserve Backup Base製品
  • 各種オプション製品 (SAN Option除く)

詳細はArcserve Backup 18.0 動作要件をご覧ください。

エージェントベースと呼ばれる、仮想マシンとなるゲストOSArcserve Backupのモジュールを導入するバックアップ方法ですが、バックアップ サーバである Arcserve Backup Base製品もゲストOSに導入できるため、Oracle VM Server上でバックアップ システムを完結させることもできます。(※3)

なお、Arcserve UDP のイメージ バックアップでは、LinuxゲストOS環境でOracle VM Server 3.xに対応しています。Oracle DB Serverのオンライン バックアップを行うには、Arcserve UDPの実行前/後のコマンド欄でBeginバックアップ コマンドを設定します。(※4)

最後にArcserve Backupのライセンスの考え方ですが、仮想化システムによる考え方の違いが無いため、至ってシンプルです。Oracle VM Serverは各ゲストOSにバックアップ ソフトを導入するエージェントベースの対応となるため、Oracle DB Server2台であれば、Agent for Oracle2ライセンスになります。そのほか必要なライセンスは図2ライセンスガイド(Arcserve UDP Premium EditionとしてArcserve Backupを購入される場合はコチラ)をご覧ください。

License1

図2: Arcserve Backupの必要ライセンス

利用しているCPUコアの分だけでOracle DBライセンスを購入できるOracle VM ServerArcserve Backupが対応したことで、使い慣れたバックアップ ソフトで仮想化システムでの導入コストや保守コストを抑えて運用していただくことができるようになりました。

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(※1) Oracle DB のライセンスポリシーや最新の情報につきましては、日本オラクル株式会社のドキュメントをご覧ください。

(※2) エージェントレス方式のバックアップは未対応です。

(※3) 仮想ホストとなるOracle VM Server自身のバックアップは未対応です。

(※4) Arcserve UDPのイメージ バックアップはArcserve Backupの機能を利用しません。またBeginバックアップには対応していないOracle DB環境もあります。

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