Arcserve UDPを使った仮想環境のバックアップで「Standard Edition - Socket」ライセンスが不足しているというエラーが出た場合にチェックする内容をまとめました。
Arcserve UDPはバックアップのタイミングでライセンス数を各ノードに割り当てていきます。
ライセンスが不足している場合には、そのバックアップを使う上で必要最小限のEditionのソケット単位ライセンスが無いと表示します。
そのため、通常は「Standard Edition - Socket」ライセンスが不足しているというエラーが表示されます。
従いましてAdvanced EditionやPremium Editonを利用していても「Arcserve UDP 8.x Standard Edition - Sockdet」が無い旨のメッセージは一般的なライセンス不足のメッセージとして表示されます。
仮想環境のバックアップでは購入したライセンス数が適切でも仕様上ライセンス不足となってしまうケースがあります。
今回、購入しているライセンス数が適切にも関わらずライセンス不足となっている場合にチェックする内容をまとめました。
【チェック1】
まずは念のため購入したライセンス数が適切かを『ライセンスガイド』を使って確認します。
ライセンスガイド(Arcserve UDP 8.x)
P.37「仮想環境」以降の該当する構成でライセンス数が適切かをチェックします。
例えば、仮想ホストの物理CPU数が2の場合はソケット単位ライセンスが2つ必要となります。
【チェック2】
仮想ゲストにUDP Agentを導入してバックアップ(エージェントベース・バックアップ)を行っているか?
この場合、仮想ゲストごとにライセンスが消費されないよう「ハイパーバイザの指定」を行う必要があります。
詳細は下記ブログをご覧ください。
[ブログ] UDP:「ハイパーバイザの指定」をすることで、仮想ゲストのエージェントベースバックアップでもホスト(ハイパーバイザ)のライセンスを使うことができます。
【チェック3】
Hyper-V環境で、仮想ゲストをエージェントレスでバックアップすると供に仮想ホストをエージェントベースでバックアップをしているか?
この場合、仮想ゲストと仮想ホストで別々にライセンスをカウントする仕様となるためArcserveにてライセンス数の調整を行います。
詳細は下記の技術情報をご覧ください。
[技術情報] Hyper-Vゲスト/ホストの同時バックアップでライセンス不足エラーが発生する
【チェック4】
ソケット単位ライセンスを利用していてクラウド上の仮想ゲストのvCPUが2個以上あるか?
クラウドの仮想ゲストのバックアップで必要なソケット単位ライセンスは1個のところ、エージェントベース・バックアップで消費されるソケット単位ライセンスは仕様上vCPU数分となるためArcserveにてライセンス数を調整します。
詳細は下記の技術情報をご覧ください。
[技術情報] クラウド上の仮想サーバのバックアップでライセンス不足エラーが発生する
(2024/6/4追記)
なお、上記の【チェック4】は Arcserve UDP Premium Edition 以上のエディションをご利用の場合に該当します。Advanced Edition をクラウド上の仮想マシンのバックアップに利用する場合は、原則としてサーバ単位または容量単位ライセンスを購入いただく必要があります。
Arcserve UDP 9.x ライセンスに関する良くあるご質問と回答 - 1. ライセンスの種類と数え方 より
7. クラウド上のデータを保護する場合、Arcserve UDP のライセンスはどのように数えれば良いのでしょうか?
1 台のクラウド仮想サーバあたり1ライセンスをご購入ください。Advanced Edition をご利用の場合は、1クラウド仮想サーバにつき1サーバ単位ライセンス (※)。Premium Edition 以上の場合は、1クラウド仮想サーバにつき、1 ソケット単位ライセンス (仮想 CPU 数や仮想コア数に関係なく) が必要になります。
※ 旧バージョンから無償アップグレードを行った場合は、従来通りのご利用が可能です。
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以上、Koichiがお伝えしました。
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