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2022年4月の5件の記事

2022年4月22日 (金)

Arcserve Replication / High Availability を使ったランサムウェア対策を考えてみた

日本企業を狙ったサイバー攻撃は激しさを増しており、Arcserve Japan にもランサムウェア関連で多数ご相談をいただいています。

弊社では通常、ランサムウェアに備えてデータを守るバックアップ ソフトとして、Arcserve UDP や Arcserve Backup をお勧めしていますが、たまに「Arcserve Replication / High Availability をランサムウェア対策に使えないか?」というご相談をいただく事もあります。

そこで、今日は Arcserve Replication / High Availability(以下 Arcserve RHA と省略) を使ってランサムウェアの被害を軽減する方法を考えてみます。

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目次

1. そもそもレプリケーション ソフトはランサムウェアとは相性が悪い?

2. それでも Arcserve RHA の機能で何かできないか考えてみる

2-1. マスタ/レプリカのセキュリティを強化する

2-2. レプリケーションを一時停止する/遅延させる

2-3. スケジューリング モードを使う

2-4. シャドウ コピーを取得する

3. やっぱりバックアップ ソフトとの組み合わせが大事

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1. そもそもレプリケーション ソフトはランサムウェアとは相性が悪い?

はじめに残念なお知らせなのですが、Arcserve RHA のようなレプリケーション ソフトはランサムウェアからのデータ復旧には向いていません。ランサムウェアに備えたバックアップは以下の3つのポイントを押さえるあります。

ポイント 1:バックアップデータの世代管理

ポイント 2:バックアップ環境の保全

ポイント 3:バックアップデータのオフライン化

ランサムウェア対策で重要なバックアップの3つのポイント より

 

ランサムウェアには潜伏期間があり、また、ランサムウェア攻撃を受けてからサーバ管理者が対処するまでの猶予を確保するため、バックアップは複数世代保持しておくのが基本です。一方で Arcserve RHA はリアルタイム レプリケーションが基本となり、世代管理にはあまり向いていません。

2つ目の「バックアップ環境の保全」はともかくとして、3つ目の「バックアップ データのオフライン化」も厳しいです。 Arcserve RHA はレプリケーションするために常時ネットワークにつながっている必要があり、 データのオフライン保管はできません。

という言い訳を一通りしたうえで、以下、現状よりも少しでも被害を軽減するための対策を考えてみます。

 

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2022年4月15日 (金)

Arcserve UDPサブスクリプション製品を更新した際はライセンスキーを追加適用しライセンス期間を延長してください。

Arcserve UDP 8.xは
・製品を利用できる期間が無期限の永久ライセンス製品と
・製品を利用できる期間が限定されたサブスクリプション製品
があります。

サブスクリプション製品については製品を利用できる期間が限定されています。
従いまして、サブスクリプション期間後も製品を利用するためにはサブスクリプション製品を追加購入(更新)する必要があります。
更新せずに期間が経過した後は、契約上、製品を利用することはできません。

【重要】ここで重要な点ですが、更新を行うことで契約上は引き続き製品を利用できることになりますが、製品自体の利用可能期間を延長する作業も行ってください。新しく届く証書に記載されているライセンスキーを追加してください。

なお、実際に購入する製品は「販売中のバージョン」となります。従いまして同一バージョンが販売終了となっている場合、更新オーダーは同一バージョンではなく後継バージョンとなります。

サブスクリプション期間 更新せず期間経過 ライセンスキー追加の要否
1年

製品は契約上利用できません

更新したオーダーが同一バージョン、後継バージョンのどちらも追加が必要。
5年 製品は契約上利用できません

更新したオーダーが同一バージョンの場合は不要(無期限のライセンスキーを提供しています)。

更新したオーダーが後継バージョンの場合は追加が必要。

サブスクリプション期間が5年の製品については無期限ライセンスキーを提供しておりますが、更新時のバージョンが異なる場合はライセンスキーの追加を行う必要があります。

■関連ブログ
Arcserve UDP 8.x から大々的にサブスクリプションが導入されました (従来型とサブスクリプション型での製品選択方法の違い)。

Arcserve UDP 8.x の「データ容量課金」は「サブスクリプション」がお求めやすくなっています。

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以上、Koichiがお伝えしました。

2022年4月 8日 (金)

Arcserve UDP 8.x に含まれるArcserve Backupのバージョンは「18.0」ですが無償アップグレード申請で Arcserve Backup 19.0 を入手できます。

Arcserve Backup 19.0がリリースされましたので、Arcserve UDP 8.xに含まれるArcserve Backupについてご案内します。


『Arcserve® Backup 19.0』 販売開始のご案内

2022年4月18日から出荷開始です。新機能・拡張機能の1つに「Windows Server 2022への対応」があります。

Arcserve UDP 8.xに含まれるArcserve Backupのバージョンは引き続き18.0になります。Arcserve Backup 19.0のライセンスを希望される場合は下記のフォームより無償アップグレードのお申し込みを行ってください。

無償アップグレードお申し込みフォーム

提供する製品は下記の通りです(Arcserve Backup 18.0と同様です)。

Edition 提供する製品
Advanced Edition/Workstation Edtion Arcserve Backup 19.0 Tape Integration for Arcserve UDP
Premium Edition/Premium Plus Edition Arcserve Backup 19.0(フル機能版)

 

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以上、Koichiがお伝えしました。

 

<関連記事>

Arcserve Backup の最新版 19.0 がリリースされています!!

2022年4月 4日 (月)

[Arcserve] Spring Framework 脆弱性(CVE-2022-22965) における弊社製品への影響について

Spring Framework 脆弱性(CVE-2022-22965:Spring4Shell) における弊社製品への影響はサポート技術情報の「Spring Framework 脆弱性 における弊社製品への影響について」をご覧ください。

 

2022年4月6日現在で、以下の製品/サービスに影響がない事が分かっています。

Arcserve Backup:影響なし

Arcserve UDP:影響なし

Arcserve RHA:影響なし

Arcserve UDP Appliance:影響なし

Arcserve UDP Cloud Hybrid:影響なし

Arcserve Email Archiving:影響なし

Arcserve Email Archiving Cloud:影響なし

Arcserve UDP Cloud Direct:影響なし

StorageCraft ShadowProtect / ShadowProtect SPX:影響なし

2022年4月 1日 (金)

ライセンスキーの適用に失敗した場合はライセンスモジュール(ライセンスSDK)のバージョンを確認してください。

Arcserve UDP 8.xのライセンスキーを登録をする際に「ライセンス SDK のバージョンが一致しないため、ライセンス キーの追加に失敗しました。」というエラーが発生した場合、以下のライセンスモジュール(ライセンスSDK)のバージョンを確認してください。

・ライセンスモジュールのファイル名:CALicense.exe

・デフォルトのインストール先フォルダ:
 C:\Program Files (x86)\Arcserve\SharedComponents\CA_LIC

・バージョン確認方法:ファイルを右クリックし、プロパティ - 詳細タブを確認します。

(他の確認方法:同一フォルダにある lic98version.exe をダブルクリックすることで作成される lic98version.log をメモ帳で開くことでファイルのバージョンを確認できます)

UDP 8.xに対応しているライセンスモジュールのファイルのバージョンは3.2.0.32以上ですが、このエラーが出ている場合はバージョンが3.2.0.27といった古いバージョンになってしまっています。

Calicenseexeversion

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