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2022年7月の5件の記事

2022年7月29日 (金)

Arcserve UDP コンソール・復旧ポイント サーバの利用のすすめ

今年の夏は暑いですね、コロナウイルスの感染が拡大し、節電への協力もしなければならない中、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は、Arcserve UDP エージェントのみで利用しているお客様向けに、追加ライセンス不要で利用できるArcserve UDP コンソールと Arcserve UDP 復旧ポイント サーバ(Recovery Point Server:RPS)を使った運用について紹介したいと思います。


既にArcserve UDP コンソールと復旧ポイント サーバをご利用頂いているお客様も、復習がてらご一読いただけると幸いです。

バックアップ対象が少ないという理由で、Arcserve UDP コンソールや復旧ポイント サーバを使わずにArcserve UDP エージェントだけでNASやローカルディスクへバックアップされている方もいらっしゃると思います。
この構成はバックアップ対象のハードウェア障害やデータ消失等の対策としては有効ですが、UDPの災害・ランサムウェア対策の機能は利用できません。


Arcserve UDPのコンソール・復旧ポイントサーバを利用すれば、少ない投資で災害・ランサムウェア対策もできるので、改めて利用についてご検討ください。

 

Arcserve UDP コンソール:

先ずは、Arcserve UDP コンソールの紹介です。Arcserve UDP コンソールを利用すると、複数のArcserve UDP エージェントのバックアップ ジョブやスケジュール設定をまとめて管理することができます。
Arcserve UDP エージェントとの共存もできるので、既存環境のバックアップ対象の1台へArcserve UDP コンソールを追加でインストールすることで、Arcserve UDP コンソールを使った運用方法へ変更できます。
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Arcserve UDPでWindowsとLinuxそれぞれのエージェント環境でバックアップの管理をしていた場合、Arcserve UDP コンソールの利用で両方の環境を統合管理できます。
また、バックアップ対象に仮想環境が追加された場合も、Arcserve UDP対応のハイパーバイザーであれば、エージェントレス バックアップも利用でき、何よりArcserve UDP コンソールの利用で「プラン」を使ったバックアップ運用ができるようになります。

 

プラン:

プランは、バックアップ取得方法をベースにUDPの様々なタスク(機能)を組み合わせた、ジョブのひな形のようなものです。このプランにバックアップ対象を追加することで、各バックアップ対象へ設定を配布してくれるので、複数のバックアップ対象へバックアップ用のプランだけでなく様々なタスクを組み合わせたプランを一括設定することができます。
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Arcserve UDP 復旧ポイント サーバ(RPS):

Arcserve UDP コンソールを利用することで、Arcserve UDPの機能を最大限活用することを可能にする、復旧ポイント サーバを利用できます。復旧ポイント サーバを利用し重複排除機能を有効にすると、バックアップ データのストレージ使用量を削減できる他、エージェントやバックアップ プロキシ側で重複排除が行われるため、LAN上に流れるバックアップデータ量を抑えることも可能です。
重複排除を有効にした復旧ポイント サーバについて詳しく知りたい方は、是非こちらの Web版 無償ハンズオンセミナー をご覧ください。

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2022年7月22日 (金)

Arcserve Backup の最新版 19.0 がリリースされています!!

ブログでのお知らせがすっかり遅くなってしまいましたが、2022年4月に Arcserve Backup 19.0 がリリースされました。本日はその Arcseve Backup 19.0 の主なアップデートをお届けいたします。

Arcserve Japan、バックアップソフトウェアの新バージョン 「Arcserve Backup 19.0」を発表

 

1. OS / アプリケーション対応の追加

まず、一番の目玉は Windows Server 2022 対応です。Arcserve Backup 19.0 はバックアップ対象としてだけではなく、バックアップ サーバとしても Windows Server 2022 に対応しています。

来年の Windows Server 2012 / 2012 R2 のサポート終了を控え、Windows Server 2022 を導入したいというご相談をいただくことも増えてきました。ぜひ安心して Arcserve Backup 19.0 をご利用ください。

11_win2022

 

さらに、CentOS の後継と言われる AlmaLinux や Rocky Linux にも対応しています(それぞれ 8.4 と 8.5 に対応)。古いサーバに保持されてたデータをバックアップし、新しいサーバにリストアする事で、データ移行ツールとしても活用いただけます。

12_linux

 

Debian 11.x や HCL Domino 12.0.1 / 12.0.2 など新しいプラットフォーム/アプリケーションにも対応しています。2023年3月からは vSphere 8.0 にも対応しました(パッチ P00002763 の適用が必要です)。詳しくは以下の動作要件をご覧ください。

Arcserve Backup 19.0 for Windows 動作要件

 

また、NDMP NAS オプションについては Arcserve Backup 19.0 のリリース後にパッチが公開され、新たに Data ONTAP 9.9、9.10、9.11 に対応しています。NetApp 社と富士通(Fujitsu)社の NAS に対応しています。

Arcserve Backup 19.0 for Windows 認定済みデバイス

P00002752 | Arcserve Backup 19.0 | ONTAP 9.9, 9.10 and 9.11 Support

 

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2022年7月15日 (金)

ランサムウェアの脅威により、バックアップの3-2-1ルールは3-2-1-1ルールへ

重要なデータをバックアップしておくことは重要ですが、さらにバックアップしたデータ自体の安全を確保することも重要です。

従来から、バックアップしたデータの安全のため3-2-1ルールが提唱されていました。

(3) コピー2つを持つ(本番データを合わせて3つ)
(2) 保管先のメディアは2種類にする
(1) 1か所は別の場所に保管する

ところが、運用の手間がかかるテープへの保管や大量データを送るには時間がかかるクラウドへの保管以外を除けば、いくらコピーをとっても他の場所に保管しても、ランサムウェアの脅威からバックアップデータを守ることが難しくなっています。

そこで3-2-1ルールにさらに1を追加し「(1) 1つは不変ストレージに保管する」ということで、バックアップデータの安全性をより高めることが重要となってきています。

Onexafe3211

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2022年7月 8日 (金)

Arcserve クラウド サービスのメンテナンス/障害情報を確認する方法

2023年09月29日追記:本記事中で紹介しているArcserve Email Archiving Cloud/Arcserve Email Archiving は販売を終了しました。

Arcserve では Arcserve が運営するクラウド サービスの状態をリアルタイムに公開しています。

もし、「あれ、ジョブが失敗している!」というような事があれば、以下の技術情報で紹介しているステータス ページをご覧ください。ひょっとしたらクラウド側でメンテナンスや障害が発生しているかもしれません。

Arcserve Business Continuity Cloud ステータス ページ

00_status_page

(図1:障害情報のサンプル)

 

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(図2:メンテナンス情報のサンプル)

 

対象のサービスは Arcserve UDP Cloud Hybrid や Arcserve Cloud Direct、Arcserve Email Archiving Cloud(※1)の他、イミュータブル ストレージ Arcserve OneXafe の管理システムである OneSystem(※2) も含まれます。

また、メールや SMS でメンテナンスや障害の情報をお知らせする機能もあります。通知を有効にしたい方は、トップページの右上(図1)にある「SUBSCRIBE TO UPDATES」ボタンをクリックしてください。

以下の画面のように、ご利用しているサービス/リージョンの通知だけを有効にできます。

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(図3:通知対象サービスの選択画面)

 

ステータス ページのトップ ページには過去90日間の uptime(稼働率)もサービス/リージョンごとに表示されています。

障害には「Degradation」(性能低下などサービスの劣化)と「Outage」(サービス ダウン・停止)があります。このうち Outage が発生すると緑色の縦棒が赤やオレンジ色に変わり、サービス停止があったことが分かるようになっています。

Uptime_status

(図4:稼働率のサンプル

 

なお、Arcserve UDP Cloud Hybrid については、2024年8月以降、毎月の定期メンテナンス(※3)を行っていく予定です。このメンテナンス情報も、本ステータス ページで確認できます。

この他、詳しくは以下の技術情報をご覧ください。

Arcserve Business Continuity Cloud ステータス ページ

 

以上、ホテがお伝えしました。


※1 Arcserve Email Archiving Cloud をご利用のお客様は「Arcserve Cloud Archiving」のステータスをご覧ください。

※2 2022年7月現在、日本でパブリック OneSystem をご利用のお客様は「Exablox OneSystem」のステータスをご覧ください。

※3 定期メンテナンスの概要は以下の技術情報をご覧ください。

Arcserve UDP Cloud Hybrid の定期 (月次) メンテナンスについて

2022年7月 1日 (金)

イミュータブル ストレージ “ Arcserve OneXafe “ で利用するアカウントについて

皆様、こんにちは。
先月(2022年6月 )にランサムウェア対策の新しいソリューションとなる不変 (イミュータブル) ストレージ製品 “ Arcserve OneXafe “ の販売が開始されましたが、今回はこの Arcserve OneXafe がセキュリティを高めるために利用しているアカウントについて解説します。

 

Arcserve OneXafe が利用する2つのアカウント

Arcserve OneXafe (以下、OneXafe) は次の2種類のアカウントを使用いたします。

- OneXafe 内の共有領域に書き込み権限を持つアカウント
- OneXafe の管理コンソール(OneSystem)を操作できる権限を持つアカウント

OneXafe はそれぞれ役割を持つアカウントを利用してOneXafe内のバックアップデータの守るためにセキュリティを向上しております。
それでは、それぞれのアカウントについて以下で詳しくご説明いたします。

 

OneXafe 内の共有領域に書き込み権限を持つアカウント

OneXafeの共有領域は、通常のNASのWindowsの共有フォルダと同じようにArcserve UDPや Arcserve Backup のバックアップ先として利用できます。
しかし、OneXafeの共有領域にアクセスするアカウントは、Windows ユーザ以外のアカウントを利用できます。

<参考情報>
OneXafeの共有領域にアクセスするアカウントとして、Active Directory のドメインアカウントを利用する設定も可能です。但し後述するセキリティ上の理由からActive Directory のドメインアカウントを利用しないで、OneXafe独自のアカウントを利用されることを推奨しております。

このため、外部からの侵入者など悪意ある人が管理者パスワードなどの情報を不正に入手して、Windowsの管理者権限を持つアカウントを利用出来たとしても、OneXafeの共有領域にアクセスしてバックアップデータを削除したり、改ざんすることは出来ません。

また、Arcserve UDP 復旧ポイントサーバ(以下、RPS)データストアとして OneXafe の共有領域を指定する際は、あらかじめ共有領域をエクスプローラ等でマウントしておく必要は無く、データストアの設定後にOneXafeの共有領域にアクセスできるアカウントを指定せず自動的にエクスプローラなどから OneXafe の共有領域にアクセス出来るようになることもありません。

 

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