Arcserve UDP コンソール・復旧ポイント サーバの利用のすすめ
今年の夏は暑いですね、コロナウイルスの感染が拡大し、節電への協力もしなければならない中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、Arcserve UDP エージェントのみで利用しているお客様向けに、追加ライセンス不要で利用できるArcserve UDP コンソールと Arcserve UDP 復旧ポイント サーバ(Recovery Point Server:RPS)を使った運用について紹介したいと思います。
既にArcserve UDP コンソールと復旧ポイント サーバをご利用頂いているお客様も、復習がてらご一読いただけると幸いです。
バックアップ対象が少ないという理由で、Arcserve UDP コンソールや復旧ポイント サーバを使わずにArcserve UDP エージェントだけでNASやローカルディスクへバックアップされている方もいらっしゃると思います。
この構成はバックアップ対象のハードウェア障害やデータ消失等の対策としては有効ですが、UDPの災害・ランサムウェア対策の機能は利用できません。
Arcserve UDPのコンソール・復旧ポイントサーバを利用すれば、少ない投資で災害・ランサムウェア対策もできるので、改めて利用についてご検討ください。
Arcserve UDP コンソール:
先ずは、Arcserve UDP コンソールの紹介です。Arcserve UDP コンソールを利用すると、複数のArcserve UDP エージェントのバックアップ ジョブやスケジュール設定をまとめて管理することができます。
Arcserve UDP エージェントとの共存もできるので、既存環境のバックアップ対象の1台へArcserve UDP コンソールを追加でインストールすることで、Arcserve UDP コンソールを使った運用方法へ変更できます。
Arcserve UDPでWindowsとLinuxそれぞれのエージェント環境でバックアップの管理をしていた場合、Arcserve UDP コンソールの利用で両方の環境を統合管理できます。
また、バックアップ対象に仮想環境が追加された場合も、Arcserve UDP対応のハイパーバイザーであれば、エージェントレス バックアップも利用でき、何よりArcserve UDP コンソールの利用で「プラン」を使ったバックアップ運用ができるようになります。
プラン:
プランは、バックアップ取得方法をベースにUDPの様々なタスク(機能)を組み合わせた、ジョブのひな形のようなものです。このプランにバックアップ対象を追加することで、各バックアップ対象へ設定を配布してくれるので、複数のバックアップ対象へバックアップ用のプランだけでなく様々なタスクを組み合わせたプランを一括設定することができます。
Arcserve UDP 復旧ポイント サーバ(RPS):
Arcserve UDP コンソールを利用することで、Arcserve UDPの機能を最大限活用することを可能にする、復旧ポイント サーバを利用できます。復旧ポイント サーバを利用し重複排除機能を有効にすると、バックアップ データのストレージ使用量を削減できる他、エージェントやバックアップ プロキシ側で重複排除が行われるため、LAN上に流れるバックアップデータ量を抑えることも可能です。
重複排除を有効にした復旧ポイント サーバについて詳しく知りたい方は、是非こちらの Web版 無償ハンズオンセミナー をご覧ください。
復旧ポイント サーバを利用すると、Linuxの継続増分バックアップが可能になる他、エージェントが導入できない専用OSのNAS上のデータを、SMBやNFS経由でバックアップできるようになります。
中でも重複排除機能と並んで、復旧ポイント サーバを利用する最大のメリットは、レプリケーション機能が標準で利用できることです。送信元となるデータストアの重複排除が無効で且つ、レプリケーション先のデータストアの重複排除が有効であってもレプリケーションが可能です。 (※1)
レプリケーション先となる災対先を用意するのが難しい、或いはコストを抑えた災害対策を実現したい場合は、Arcserve UDP Cloud Hybridの利用がお薦めです。
Arcserve UDP Cloud Hybridは、クラウド上にArcserve UDP コンソールと、重複排除が有効な復旧ポイント サーバがあるクラウドサービスなので、短期間で利用開始できます。
オンプレミスのバックアップ データをクラウド上にオフサイト保管できるので、同一LAN/WAN内にランサムウェアの感染が広まった場合でも、LAN/WAN外にバックアップデータを保管しているので、バックアップデータをウイルス感染やランサムウェアの攻撃から守ることができます。Arcserve UDP Cloud Hybridの詳細に関しては、こちらをご確認ください。
Arcserve OneXafe:
先程、復旧ポイント サーバのデータストアをNAS上に作成できると紹介しましたが、Arcserve UDPのバックアップデータに対するウイルス・ランサムウェアの攻撃に備えたい、攻撃を受けたサーバを早期に復旧したい場合、お薦めなのが Arcserve OneXafeです。
Arcserve OneXafeは、Arcserve UDPやArcserve Backupで生成された、バックアップデータの保存先として利用できる専用NAS製品です。このNASにデータが書き込まれると、自動的にスナップショットが作成され、このスナップショットは、変更や削除されないよう保護されます。
NAS上の共有領域にあるバックアップ データに対し、ウイルス・ランサムウェアが、改ざん・削除をしても、保護されたスナップショットから正常な状態へ、短時間で戻すことができます。
重複排除無しの復旧ポイント サーバを利用の場合は、復旧ポイント サーバ自体が攻撃を受け、起動できなくても Arcserve OneXafe上から直接リストアすることもできます。Arcserve OneXafeについては、こちらをご確認ください。
今回は、Arcserve UDPのコンソールと復旧ポイント サーバを使った、低コストで実現できる災害・ウイルス・ランサムウェア対策と新製品であるArcserve OneXafeの紹介でした。
(2023年8月2日追記)Arcserve UDP コンソールや Arcserve UDP 復旧ポイントサーバがインストール済みの、Arcserve UDP アプライアンスという選択肢もあります!!
(2023年12月1日追記)本記事の続きはこちら。Arcserve UDP 9.x のリリースで、ますます Arcserve UDP コンソール & 復旧ポイントサーバがお勧めになりました!!
※1 重複排除や暗号化が有効なデータストアを持つ 復旧ポイント サーバから、重複排除或いは暗号化が無効なデータストアを持つ 復旧ポイント サーバ へのレプリケーションはできません。
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