Arcserve OneXafe の重複排除/圧縮率はどの程度?(Arcserve Japan の事例)
Arcserve OneXafe の導入前に悩ましいのは「どの容量のモデルを選べばよいの?」という点です。
容量の見積もりについては色々考えるべき要素がありますが、特に重複排除や圧縮の効果をどの程度見込むかという問題があります。Arcserve OneXafe はデータを重複排除/圧縮しますが、これらの効果は元のデータの中身に大きく依存するため、本番環境でのデータ縮減率を正確に予測するのは難しいのです。
ファイル サーバのバックアップ データを OneXafe に入れてみた。
とはいえ、少しでも参考になるデータが欲しい!という事で実験を行いました。
まず、Arcserve Japan のファイル サーバのデータを用意します。本番環境で使っているデータを使う事で、より実態に近い重複排除/圧縮率を調べるのが狙いです。
Arcserve OneXafe はバックアップ専用ストレージですので、バックアップ ソフトとして Arcserve UDP を使用し、そのバックアップ データの保存先(データストア)が Arcserve OneXafe 上になるように設定します。
その上で、ファイル サーバのバックアップを行い、重複排除/圧縮率を調べます。
構成図は以下です。
バックアップ対象データの詳細や、Arcserve UDP の設定も列挙します。検証に使ったデータは先ほど申し上げた通りファイル サーバ上にある雑多なファイル群です。
Arcserve OneXafe は標準で重複排除/圧縮が有効ですが、Arcserve UDP の方でも重複排除/圧縮を有効にしています。重複排除のパラメータであるデデュプリケーション ブロック サイズは、最もハッシュの量が少なく復旧ポイント サーバ(以下、RPS)への要求リソースが少ない「64 KB」にしています。
<バックアップ対象データ>
- ファイルの合計サイズ:730.8 GB
- ファイル数:567,368
- 平均ファイル サイズ:約 1.3 MB
- ファイルの種類:テキスト ファイル、Microsoft Office 系のファイル、画像、動画、ISO イメージ ファイル等
<Arcserve UDP の設定>
- デデュプリケーション ブロック サイズ:64 KB
- データストア フォルダとデータ/インデックス デスティネーション: OneXafe 上の共有フォルダ
- ハッシュ デスティネーション: RPS の内蔵 SSD
- バックアップ回数:フル バックアップ1回のみ
結果:OneXafe でさらにデータが小さくなった。
結果をお知らせします。Arcserve UDP の重複排除/圧縮機能で 22.4% 容量が小さくなっています。今回は Arcserve UDP のデデュプリケーション ブロックサイズを 64 KB にしたので、重複排除の効果は控えめになったのかなと思います(※1)。
注目いただきたいのは今回の実験の目的である Arcserve OneXafe の重複排除/圧縮機能効果です。Arcserve UDP がすでに重複排除/圧縮したバックアップ データにも関わらず、さらに 23.5% 容量が小さくなっていることが分かります。
Arcserve Japan の社内ファイル サーバのバックアップ データが Arcserve OneXafe でどの程度小さくなったかご紹介しました。保存するデータの中身によって重複排除/圧縮率は大きく異なりますが、1つの環境の例として参考にしていただけますと幸いです。
以上、ホテがお伝えしました。
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