Arcserve UDP 8.1 新機能紹介(5):プラットフォーム対応の強化
Arcserve UDP 8.1 がリリースされてから1年が経ちました。Arcserve UDP 8.1 ではリリース時だけではなく、それ以降もバックアップ対象の OS や仮想基盤などが強化されています。
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[連載目次]
1)Arcserve UDP コンソールが多要素認証に対応!!
2)Wasabi オブジェクト ロックにバックアップ データをコピーしてみる。
3)CentOS 8.x ベースのカスタム Live CD
4)その他の新機能/拡張機能
5)プラットフォーム対応の強化 (←本日はここ)
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こちらのスライドのオレンジ色のものが Arcserve UDP 8.1 で新たにサポートされるようになったプラットフォームです。たくさんありますね!
Arcserve UDP 8.1 新機能紹介資料 P.33 より引用
今日はこれらの新しく対応したプラットフォームについてご説明します。
なお、旧リリースからサポートされているプラットフォームも含めた全体像は、動作要件をご覧ください。
■ Windows Server 2022 / Windows 11 に対応
Arcserve UDP 8.1 では Windows Server 2022 / Windows 11 のバックアップやリカバリができます。また、Windows Server 2022 はバックアップ対象としてだけではなく、Arcserve UDP コンソールや Arcserve UDP 復旧ポイントサーバ(RPS)をインストールしてバックアップ管理サーバとして利用する事も出来ます。
さらに、Windows Server 2022 で構築された Hyper-V 環境を使い、仮想スタンバイやインスタントVM 機能で代替 VM を起動することもできます。
なお、Windows Server 2022 に対して仮想スタンバイ/インスタント VM 機能を使用する場合、Arcserve UDP 8.1 が導入された環境に以下のパッチを適用する必要があります。
Windows Server 2022 や Windows 11 をベアメタル復旧(BMR)するための復旧メディアを作成する時にも少し注意が必要です。
復旧メディアを作成するために、Microsoft の Web サイトから Windows ADK(Windows アセスメント & デプロイメント キット)をダウンロードしてインストールします。
この時、Windows Server 2022 に対しては Windows Server 2022 用の、Windows 11 に対しては Windows 11 用の Windows ADK を使用する必要があります。また、「Windows 11 バージョン 22H2 用の Windows ADK」には Arcserve UDP 8.1 は対応していませんので、それより前の Windows 11 バージョン (10.1.22000.1) 用の Windows ADK をご利用ください。
Arcserve UDP 8.1 注意/制限事項 - Arcserve Unified Data Protection 8.x (Windows) より引用
■ Linux ディストリビューションへの対応
Arcserve UDP は Linux 用のエージェントを使って Linux 環境をシステム丸ごとバックアップ/リカバリする事が出来ます。この Linux についてもリリース以降対応環境が拡張されています。それぞれ、Arcserve UDP 8.1 のインストール後に適用が必要なパッチが公開されているのでご確認ください。
・Red Hat Enterprise Linux 8.4, 8.5, 8.6
P00002619 | Arcserve UDP 8.1 | RHEL 8.4/8.5/8.6 support for UDP Linux
・Debian Linux 10.11
P00002572 | Arcserve UDP 8.1 | Support for Debian 10.11 with Kernel 4.19.0-19-amd64
・Suse Enterprise Linux 15 SP3
P00002622 | Arcserve UDP Linux Agent 8.1 | Adds support for SUSE Linux 15 SP3 (SLES15SP3)
また、Arcserve UDP 8.1 のリリース後に Oracle Linux 8.4, 8.5, 8.6(UEK)もサポートされることになりました。こちらはパッチの適用は不要です。
<関連記事>
■ 仮想基盤への対応強化
Arcserve UDP は ESXi / Hyper-V / Nutanix AHV 上の仮想マシンにエージェントを導入せずにエージェントレスでバックアップを行う事が出来ます。また、Windows Server 2022 のところでご紹介した仮想スタンバイ/インスタント VM 先としても ESXi / Hyper-V / Nutanix AHV を使う事が出来ます。
Arcserve UDP 8.1 で新たに対応した仮想基盤は以下の通りです。
・Windows Server 2022(Hyper-V)
・vSphere 7.0 Update 3(ESXi)
・Nutanix AOS 5.20(Nutanix AHV)
<関連記事>
Arcserve UDP 機能紹介 ~ (7) 仮想マシンのエージェントレス バックアップ ~
以上、ホテがお伝えしました。
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