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2023年1月27日 (金)

Arcserve UDP 9.0 新機能紹介(1):手動バックアップをスケジュール ジョブとして実行

皆様、こんにちは!
Arcserve UDP 9.0 が、いよいよ登場しました!2023年1月23日から受注を開始し、2023年2月1日から出荷開始となります。これから8回(予定)にわたって、Arcserve UDP 9.0 の新機能を紹介してまいります。第1回目の今回は、手動バックアップをスケジュール ジョブとして実行できるようになったことについて解説します。
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[連載目次]
1)手動バックアップをスケジュール ジョブとして実行 (←本日はここ!)
2)カスタム/手動 復旧ポイントの削除
3)[未完了] ジョブ ステータスの追加
4)電子メール通知の OAuth 2.0(M365/G Suite)対応
5)Microsoft SQL Server リストアの拡張
6)Oracle RMAN 対応
7)vTPM の復旧サポート
8)その他の新機能/新プラットフォーム対応 / Assured Recovery が Advanced Edition で利用可能に
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手動バックアップで取得した復旧ポイント残存の課題

Arcserve UDP 9.0 では、手動バックアップをスケジュール ジョブとして実行することができるようになっています。
と言っても、「なんのこと?それで何がよくなったの?」と思う方もたくさんいらっしゃると思います。
少々込み入った話になるのですが、背景をご説明いたします。

Arcserve UDP では、製品の導入時などに動作確認などで手動バックアップを実施していると、その復旧ポイント(バックアップ データ)は、たとえ運用に不要であったとしても残存します。これは、不具合でもなんでもなくて、Arcserve UDP としては設定どおりにバックアップデータを残しているので正しい動きなのですが、定期的に手動バックアップを取り直すなど気を付けて運用していないと、最初の手動バックアップ時点の不要なバックアップ データが残ることによってその分のディスクを消費していることになります。

例えば、以下の図をご覧ください。

1_20230126102701

こちらの図は、時間の流れを表した図になっております。一番左が Arcserve UDP の導入時点であり、右に行くにしたがって新しい時点となります。一番右が、導入から数か月が経過した、本日時点だと思ってください。
よくあるお話で、Arcserve UDPの導入直後に動作確認をするために手動でバックアップを実施したとします。
これが左の方に青い丸で「手」と書かれたマークです。
そして、それとは別に本日から見て直近の7日分の日次バックアップデータも残っています。これが右の方に緑の丸で書かれた「日」というマークです。
本来、導入後に動作確認用に実行した手動バックアップは動作確認さえ終わってしまえばもう用済みです。管理者にとってみれば、直近の日次7世代などの、スケジュール バックアップの復旧ポイントだけが残っていれば良いわけです。しかしながら、手動バックアップは自動的には削除されません。たとえ復旧ポイントの保持数を変更したとしても、少なくとも1つは残ってしまいます。

 

手動ジョブによる復旧ポイントの残存を”回避”する方法

Arcserve UDP 9.0では、この復旧ポイントの残存を、“回避”したり、”解消”することができるようになっています。この件については日本のお客様からもお問い合わせをいただくことがあり、日本から改善要望を出して改善が実現されたものとなります。

今回は、まずは手動復旧ポイントの残存を”回避”、つまり残存すること自体を避けることができるという新機能をご紹介いたします。
これは、手動でバックアップ実行をする際に、「毎日」や「毎週」「毎月」といった、スケジュール バックアップとして実行が可能になったというものです。
これにより、手動でバックアップしたとしてもその復旧ポイントはスケジュール バックアップとしてカウントされることになるため、スケジュール バックアップ側の既定の復旧ポイント保持数を超過した時点で、手動バックアップの復旧ポイントは一番古いスケジュール バックアップの復旧ポイントにマージ(統合)されることになります。
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この対処方法は、Arcserve UDP Windows エージェント単体で運用している場合でも、Arcserve UDPコンソールを使用している環境でもご利用いただくことが可能です。
操作としては、手動バックアップを行う際、「今すぐバックアップを実行」ウィンドウの下部にて「スケジュール タイプ」が選択できます。
従来はこの指定は無く、自動的にカスタム/手動バックアップ扱いになってしまっていたのですが、こちらで「毎日」「毎週」「毎月」といったスケジュール バックアップのタイプを選んでいただくことで(※1)、このバックアップを選択したスケジュール バックアップ扱いにすることができます。

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あとは、放っておいてもバックアップ運用を続けていくうちに不要な手動バックアップは自然と消えていくことになります。
という事で、環境構築時の初回のバックアップは、ぜひスケジュール ジョブとして実行してください。

Arcserve UDP 9.0ではこの手動復旧ポイントの残存について、今回ご紹介した方法の他に、もう1つ、バックアップ後にあとから「解消」する対処方法もご用意しております。
長くなりましたので、それについては次回にご紹介いたします。
お楽しみに!

<関連記事>

Arcserve UDP 機能紹介 ~ (4) 詳細スケジュール設定: 日・週・月次指定 ~


※1 ここで選択するスケジュール タイプのバックアップ スケジュールはあらかじめプランなどの中で設定されている必要があります。設定されていないスケジュール タイプを指定すると、手動バックアップはカスタム/手動バックアップとして実行されます。

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