Arcserve UDP 9.0 新機能紹介(2):カスタム/手動 復旧ポイントの削除
Arcserve UDP 9.0新機能紹介(2):カスタム/手動 復旧ポイントの削除
今回は、Arcserve UDP 9.0 新機能紹介の2回目です。早速みていきましょう。
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[連載目次]
1)手動バックアップをスケジュール ジョブとして実行
2)カスタム/手動 復旧ポイントの削除 (←本日はここ!)
3)[未完了] ジョブ ステータスの追加
4)電子メール通知の OAuth 2.0(M365/Google)対応
5)Microsoft SQL Server リストアの拡張
6)Oracle RMAN 対応
7)vTPM の復旧サポート
8)その他の新機能/新プラットフォーム対応 / Assured Recovery が Advanced Edition で利用可能に
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Arcserve UDP導入・設定後、動作確認のために、手動でバックアップをされる方が多いのではないでしょうか?それ以外にも、サーバのメンテナンス前に通常スケジュールとは別に手動でバックアップを実施するなど、手動バックアップの機会は意外とあるのではないでしょうか?
しかし、スケジュール バックアップで7日間保存が出来ていればよく、テストで実施した手動バックアップ データ(復旧ポイント)はもう要らない、という場合でも、手動バックアップで取得した復旧ポイントが残ってしまうという課題がありました。
例えば、2023/2/1にArcserve UDPを導入し、手動バックアップを実行。問題なくバックアップが実行できることを確認。それ以降は、毎日スケジュール バックアップで復旧ポイントは7に設定。もう、2023/2/1時点に戻すことはないので、手動バックアップで取得した復旧ポイントは不要。しかし、消せない・・・というのを不便に思われている方もいらっしゃるかと思います。
これを解決する方法として、今までは、定期的に手動バックアップを行うことで、最近行ったバックアップのみ残すということを実施しているお客様もいらっしゃいました。手動バックアップによる復旧ポイントの保存数を少なくするために、カスタム/手動バックアップの復旧ポイントの保存数を最小の「1」に設定して運用されている方も多いかと思います。(復旧ポイントの保存数を「0」にする事はできないため。)
今回、Arcserve UDP 9.0では、これを”解消”することができるようになったのでご紹介します。
【解消方法】:マージを実行して、復旧ポイントを「0」に指定する
※ Arcserve UDP 復旧ポイントサーバ(RPS)がある環境でのみご利用いただけます。
RPSのデータストアにバックアップしている環境では、「今すぐマージ」を実行できます。その際にカスタム/手動の復旧ポイントの保存数を “0” に指定することで、手動バックアップで取得した復旧ポイントを削除できます。
もう少し詳しい手順を書くと以下の通りです。
① Arcserve UDP コンソールの [リソース] タブを開き、[デスティネーション] – [復旧ポイント サーバ] を開く。その後、データストア上を右クリックし、[復旧ポイントの参照]を選択。
② 削除したい復旧ポイントがあるバックアップ対象を右クリックし[今すぐマージ]を選択。
③ [カスタム/手動の復旧ポイントの保存]を0に変更し、[OK]をクリック。
これで操作は完了です。マージが行われ、カスタム/手動の復旧ポイントは削除されます。
今回は、カスタム/手動でバックアップした場合の、復旧ポイントの削除について説明してまいりました。是非、活用してくださいね。
また、手動バックアップで取得した復旧ポイントを残さないようにするために、前回の記事で説明した「手動バックアップをスケジュール ジョブとして実行」もご活用ください。
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