Arcserve UDP 9.0 新機能紹介(8) その他の新機能/新プラットフォーム対応/Assured Recovery がAdvanced Edition で利用可能に
これまで7回にわたって掲載しました、Arcserve UDP 9.0 新機能紹介の最終回として、今回は『その他の新機能/新プラットフォーム対応 / Assured Recovery が Advanced Edition で利用可能に』をお送りします。
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[連載目次]
1)手動バックアップをスケジュール ジョブとして実行
2)カスタム/手動 復旧ポイントの削除
3)[未完了]ジョブ ステータスの追加
4)電子メール通知の OAuth 2.0(M365/Google)対応
5)Microsoft SQL Server リストアの拡張
6)Oracle RMAN 対応
7)vTPM の復旧サポート
8)その他の新機能/新プラットフォーム対応 / Assured Recovery が Advanced Edition で利用可能に(←本日はここ!)
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1.その他の新機能
Arcserve UDP コンソールにて、アクティビティ ログの全メッセージに が付与されるようになりました。これにより、Arcserve サポート ポータル内で、ID を使った情報収集が簡単にできるようになります。
警告やエラーに対して付与されているメッセージ ID の番号を、Arcserve サポート ポータルの検索バーに入力し、検索をかけることで、トラブルシューティングの時間短縮にもお役立ていただけるかと思います。
2.新プラットフォーム対応
新規のプラットフォームとしては、最新の VMware vSphere 8.0 が追加されました。
また、Arcserve UDP Agent for Linux を使って、Linux 環境をバックアップ/リカバリする事が出来ますが、Cent OS のサポート終了に伴い、新しい OS として AlmaLinux や Rocky Linux に対応しています。
既にサポート対象である OS の新しいバージョンとしては Red Hat Enterprise Linux 9.0 や、Oracle Linux(RHEL互換)9.0、Oracle Linux Server の9.0が追加されました。
その他にも Nutanix AOS 6.5(※)、及び Nutanix Files 4.2、SQL Server 2022 などが追加されております。
※パッチ(P0002803)適用が必要
詳しくは下記サポートページ及び動作要件をご覧ください。
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P00002803 | Arcserve UDP 9.0 | Nutanix AHV with AOS 6.5 (LTS) サポート
参考:Arcserve Unified Data Protection 9.x 動作要件
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3.アシュアードリカバリ
アシュアードリカバリは、バックアップデータがリストア可能であるかどうか、バックアップデータを実際に復旧することでその健全性を自動点検してくれる機能です。
アシュアードリカバリ自体は、Arcserve UDP v6.5 から搭載されておりましたが、1つ前のバージョンである Arcserve UDP 8.1 までは、アシュアードリカバリをご利用いただく場合、Arcserve UDP Premium Edition 以降のライセンスが必要でした。
新バージョンである Arcserve UDP 9.0 からは、Advanced Edition から利用可能となり、標準機能として搭載されています!
日々のバックアップ運用で取得した復旧ポイント(バックアップデータ)が、きちんとリストアできるような内容であるかを自動確認してくれます。
もし、アシュアードリカバリの機能を使わずに復旧ポイントの健全性を確認する場合、手動でリカバリを実行するか、または、コマンドラインでリカバリを実行するためのバッチファイルを作るなどの作業が必要となります。
しかし、アシュアードリカバリを利用することで、その時間や手間をかけずに、日々のバックアップ運用の中で、復旧ポイントの健全性を自動確認できるようになります。
アシュアードリカバリの対象は、バックアップ後の復旧ポイントだけではありません。復旧ポイントを遠隔地転送した場合の、レプリケート後の復旧ポイントの確認も行えます。
そのため例えば、普段は使われずリソースに余裕がある災害対策サイトの仮想基盤で復旧テストを行うという事が可能です。設定方法としては、バックアップやレプリケートと、アシュアード リカバリ タスクを一連のプランとして設定しておけばOKです。
デフォルトでは、バックアップ直後に、その復旧ポイントを確認するという動きをしますが、日々のバックアップ直後に実行するのではなく、手動で好きなタイミングで実行する、または週末だけアシュアードリカバリを実行するといった設定も出来ます。
更に、バックアップの通知と同様に、アシュアードリカバリによる自動復旧テストの結果をメールで通知することも可能です。
万が一アシュアードリカバリに失敗したとしても、原因を突き詰めた上で再度バックアップを実行するという対応を取ることが出来ます。
アシュアードリカバリを使って、復旧ポイントの健全性を確認する方法は2つあります。
まず1つは「インスタント VM 方式」です。
検証用に仮想環境を用意できる場合はお勧めです。
インスタント VM というのは本来、災害対策として用意されている、バックアップデータから直接起動する仮想マシンを立てる機能ですが、これをアシュアードリカバリ(復旧ポイントの健全性確認)に応用して利用するのが「インスタント VM 方式」です。
インスタント VM は、ホスト名や IP アドレスを、バックアップ対象とは別に指定することが出来るので、本番環境で起動したとしても、業務に影響を与えることなくテストすることが出来ます。
「 VM にログインできる=システム復旧可能である」ということなので、OS を含んだサーバ全体のバックアップデータが、インスタント VM の起動をもって健全であることを確認することが出来ます。
また、カスタムスクリプトを併用することで、インスタント VM で起動した仮想マシンに対し、サービス実行が可能であるか、アプリケーションサービスの整合性が取れているかを、確認することも可能です。
インスタント VM 方式に対応している復旧ポイントとしては、インスタント VM を実行できる物理または仮想 OS を含む復旧ポイントです。
仮想環境としては、Windows であれば vSphere、Hyper-V、Linux であれば AHV も利用可能です。
検証用に仮想環境をご用意いただけない場合は、「インスタント仮想ディスク方式」をご利用いただけます。
復旧ポイントを「仮想ディスク」としてマウントした上で、チェックディスクを実行し、ファイルシステムの整合性がとれているかを確認することが出来ます。
またインスタント VM 方式と同様に、カスタムスクリプトを指定できるため、バックアップデータから本当に読み出しができるかを確認することも出来ます。
インスタント VM と違う点として、 OS を含んだシステム復旧の確認は出来ません。
そのため、インスタント仮想ディスク方式に対応している復旧ポイントとしては、Windows のシステムボリュームを含まないデータだけをバックアップしている場合や、共有フォルダのバックアップ、更に Microsoft 365、Oracle RMAN のバックアップです。
詳しい操作方法については以下の記事をご参照ください。
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<参考記事>
Arcserve UDP : リストア可能か自動で確認 ~ アシュアード リカバリ(Assured Recovery)をやってみる
https://arcserve.txt-nifty.com/blog/2017/11/arcserve-udp-as.html
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Advanced Edition で使用可能になったことで、今までバックアップデータの健全性確認に手間をかけてこなかった方や、アシュアードリカバリを使ったことがなかったというお客様も、より健全なバックアップ運用のために、是非お気軽に使っていただきたいと思います。
Arcserve UDP 9.0 新機能 に関連する連載は以上です。
今後も Arcserve UDP の新しい機能、及び弊社の他の製品についても、お役立ち情報を随時お知らせいたしますので、どうぞご期待ください。
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