Arcserve UDP 9.1 がリリースされました。
2023年12月13日より、Arcserve UDP 9.2 がリリースされています。これからの導入やアップグレードをご検討の方は、Arcserve UDP 9.2 をご利用ください。
2023年7月14日に Arcserve UDP の最新リリース 9.1 が公開されました。今日はこの Arcserve UDP 9.1 について解説します。
# Arcserve UDP の脆弱性 CVE-2023-26258 の修正
いきなりネガティブな話で恐縮なのですが、2022年6月に Arcserve UDP の脆弱性 CVE-2023-26258 が公開されました。この脆弱性は、悪用すると Arcserve UDP がインストールされているマシンの管理アクセスを奪う事ができるという重大なもので、Arcserve UDP 7.0 以降の Windows 環境が影響を受けます。
Arcserve UDP 9.1 にはこの脆弱性に対する修正が含まれています。そのため、Arcserve UDP 7.0 以降を利用されているお客様は Arcserve UDP 9.1 へアップグレードするか、先行して公開されている修正モジュール(パッチ)を適用していただくことをお願いしています。
修正モジュールについてはこちら↓の技術情報をご覧ください。
もし、まだ上記の修正モジュールを適用していないのであれば、Arcserve UDP 9.1 を適用する事をお勧めします。Arcserve UDP 9.1 であれば、先に Arcserve UDP コンソールをアップグレードする事で、複数のマシンへ同時に Arcserve UDP Agent for Windows をリモート インストールできます。(1台ずつパッチを当てていく必要がありません。)
Arcserve UDP : 複数のサーバ/PC に Windows エージェントをまとめてリモート インストールする方法
# それ以外の修正点
脆弱性対応以外の修正点については、リリース ノートをご覧ください。先日発表した Nutanix AOS 6.5 対応パッチや、Microsoft Graph API を使用した Microsoft Exchange TeamsMessagesData フォルダのバックアップ、Tomcat / JRE / Apache などサード パーティ コンポーネントの更新が含まれています。
# Arcserve UDP 9.1 のダウンロードとインストール
Arcserve UDP 9.1 のインストーラーは以下のページからダウンロードできます。ダウンロードには Arcserve サポート ポータルへのログインが必要です(※1)。
Arcserve UDP 9.1 は Arcserve UDP Agent for Windows や Arcserve UDP コンソール、Arcserve UDP 復旧ポイントサーバ(RPS)などに Windows 環境に対応したリリースです。Arcserve UDP Agent for Linux は現時点では Arcserve UDP 9.0 が引き続き最新です。
Arcserve UDP 9.1 への上書きアップグレードは Arcserve UDP 7.0 Update 2 以降の環境から可能です。Arcserve UDP 7.0 Update 1 以前をご利用の環境では一旦 Arcserve UDP 7.0 Update 2 へのアップグレードを行ってください。
このほか、Arcserve UDP 9.1 へのアップグレードの詳細は以下の技術情報もご覧ください。
なお、2023年10月2日以降に出荷される Arcserve UDP Appliance には Arcserve UDP 9.1 がプリインストールされます。
# Arcserve UDP 9.1 はマイナー リリース
この Arcserve UDP 9.1 は Arcserve UDP 9.x シリーズの「マイナー リリース」という位置づけです。そのため、型番や価格、ライセンス キー、サポート ライフ サイクルは Arcserve UDP 9.0 と同じです。
ライセンス キーも同じなので、すでに Arcserve UDP 9.0 を導入している環境であれば、インストーラーさえあればアップグレードできます。
この点は、前バージョンの Arcserve UDP 8.1 と同じですね。
以上、ホテがお伝えしました。
<関連記事>
※1 サポート ポータルへログインするためのアカウントは無料で作成できます。アカウントをお持ちでない方は以下の記事を参考に作成してください。
« Arcserveサポートポータルへのログイン用のアカウント(Arcserveアカウント)を作っているかどうか、の確認方法 | トップページ | 2024年1月末で Arcserve UDP の「7.0」はサポート終了バージョンとなりました。 »
「Arcserve UDP」カテゴリの記事
- Arcserve UDP 10 で Proxmox VE 仮想マシンのベアメタル復旧をしてみた!(2025.07.04)
- 消したくても消せないファイルをアーカイブで即解決(2025.06.20)
- Arcserve UDP 10.1 をリリースしました (拡張機能編)(2025.06.06)
- さくらのクラウド と Arcserve UDP を使って 災害対策(2025.05.30)
- Arcserve UDP コンソールで管理されている Windows マシンはエージェント管理画面で操作できるのか?(2025.06.13)
« Arcserveサポートポータルへのログイン用のアカウント(Arcserveアカウント)を作っているかどうか、の確認方法 | トップページ | 2024年1月末で Arcserve UDP の「7.0」はサポート終了バージョンとなりました。 »
コメント