Arcserve UDP コンソール・復旧ポイント サーバの利用のすすめ ②
先月までは夏のような日もありましたが、一気に冷え込んできて体調管理が難しい時期ですね、皆様いかがお過ごしでしょうか。
以前、Arcserve UDP エージェントのみでのご利用の方向けに、同じタイトルで投稿していました。まだ、ご覧になっていない方は、こちらを先にご覧ください。
今回はArcserve UDP 9.xの登場により、エージェントのみでの利用がさらにもったいない理由をご紹介いたします。
これから紹介するのは、Arcserve UDP 8.x以前のバージョンをご利用の方でも、最新のArcserve UDPへバージョンアップしていただければ使える機能なので、是非最後までご覧いただけると幸いです。
◆ エージェントのみだともったいない理由1:アシュアード リカバリ
Arcserve UDP 9.xの目玉ともいえるのが、アシュアード リカバリが「Advanced Edition」で利用が可能になったことです。
Arcserve UDP 8.x以前では、Premium Edition以上でなければ利用できない機能だったので、聞いたことはあったが、使ったことはないという方も多いのではないでしょうか。
一般的にバックアップデータの健全性を確認するには、実際にリカバリすることが必要です。OSを含めたシステム全体のリカバリを行うには、リカバリ先の準備、作業要員、通常業務に影響を与えない時間や環境の確保が必要です。従って、実際にリカバリテストを行うといっても、頻繁に行うことが難しく、そもそもテストを行わないで運用されている場合も見受けられます。
このアシュアード リカバリは、復旧ポイントの健全性を自動で確認してくれる機能です。特にArcserve UDPの インスタントVM 機能を利用したアシュアード リカバリをご利用いただければ、バックアップデータからのOSの起動確認等が自動で実行され、システムの復旧が可能かどうか確認できます。確認結果をレポートや電子メールで通知させることも可能です。
尚、プランにアシュアード リカバリタスクとして組み込んでスケジュール実行できるので、テストをArcserve UDPにお任せすることもできますし、手動で任意のタイミングでも実行できます。バックアップはしているが、リストアが実際にできるかどうか、心配だった管理者の不安を解消してくれるスグレモノです。
利用時のポイントとして、アシュアード リカバリで動作するインスタントVMの接続先を、閉じられた仮想ネットワークにすることで、本番環境に影響を与えることもなく確認することもできます。
是非、リカバリテスト済みの安心したバックアップ運用を実現できるアシュアード リカバリのご利用をご検討ください。
◆ エージェントのみの利用がもったいない理由2:不要な手動復旧ポイントをマージ
Arcserve UDPを運用していると、バックアップ対象であるサーバや容量の増加に伴い、バックアップ先の空き容量が不足してきたりします。Arcserve UDP復旧ポイントサーバを利用していれば、柔軟に復旧ポイントの整理が行えます。
空き容量を増やすため復旧ポイントを整理しようとしても、古いカスタム/手動復旧ポイントのデータがいつまでも残っている場合があります。Arcserve UDP 8.x以前では、カスタム手動/復旧ポイント数を減らしても最小値が1なので、古い復旧ポイントが残ったままになってしまっていましたが、Arcserve UDP 9.xよりカスタム/手動復旧ポイントを0にしてマージできるようになりました。
この操作は、復旧ポイントサーバを利用している場合でのみご利用いただけます!詳しくは、以下のURLをご確認ください。
但し、Arcserve UDPのブロックレベル重複排除バックアップは非常に強力なので、復旧ポイントを整理したにも関わらず、空き容量が思ったように増えない場合がございます。その場合は、復旧ポイントサーバを追加していただくか、バックアップ環境のリプレイス時に余裕を持った構成をご検討ください。
◆ エージェントのみの利用がもったいない理由3:オラクル データベースのRMANによるバックアップ
こちらは、Arcserve UDP Premium Edition以上からの機能になります。また、Arcserve UDP コンソールと復旧ポイントサーバが必須です。VSS Writer を使ったバックアップよりも、任意の時点へのリカバリ、アーカイブログのバックアップ等、細やかなバックアップ要件に対応できます。機能の詳細は、こちらをご覧ください。
◆ エージェントのみの利用がもったいない理由:まとめ
これまで紹介した通り、Arcserve UDP コンソールと復旧ポイントサーバをご利用いただくだけで、様々な要件に対応できるようになります。
Arcserve UDPのライセンスの課金対象は、バックアップ対象のみで Arcserve UDPコンソール と 復旧ポイントサーバ の利用には、ライセンスは不要で導入できます。
既存のエージェントのみの環境にこれらを追加いただくことで、Arcserve UDPの機能を最大限に拡張できるので、バックアップシステム全体の変更をせずとも、コストを抑えたバックアップ要件の変更、災害対策にも対応できます。より安定したバックアップ運用を実現するためにも、最新の Arcserve UDP コンソール / 復旧ポイントサーバ の利用をお薦めいたします。
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