Arcserve OneXafe の使用状況を把握!OneSystem レポートの使い方(2)
本記事でご紹介している Arcserve OneXafe は新規販売を終了いたしました。2025年1月現在、後継イミュータブル製品を開発中です。
前回に続き Arcserve OneXafe の管理インターフェース OneSystem のレポート機能について解説します。
前回ご紹介した Dashboard(ダッシュボード)は、その時点の Arcserve OneXafe クラスタの状態を確認するのに便利な画面でしたが、今回ご紹介する Reports(レポート)はそれぞれの値の時系列での変化をチェックするのに便利な機能です。
OneSytem にログインしたら [Reports] タブを開いてみましょう(※1)。
## Reports(レポート)
1) Storage Capacity(ストレージ容量)
まず表示されるのは、ストレージ容量のレポートです。クラスタ(Ring)ごとの Raw 容量(Raw Capacity)と使用容量(Used Capacity)の時系列での変化が折れ線グラフで示されます。Raw 容量はクラスタ内にノードを追加したりしない限り一定なので、実質的に使用容量を表すレポートになっています。
Arcserve OneXafe に保存されるバックアップ データは基本的に時間が経つにつれて増えていくものです。あとどれくらいで使用容量が全体容量の 80% に達するか、を予想するのにこのレポートを活用できます。
表示される期間が短くて使用容量の変化が分かりにくいというときには、画面右上のカレンダーでグラフの表示範囲を変更できます。
なお、Arcserve OneXafe では 1つのデータ ブロックは冗長化のため 3 つの HDD に書き込まれます。この Storage Capacity レポートの値は、前回ご紹介した Dashboard の CAPACITY UTILIZATION と同様、Raw ベースでの値(3 つの HDD に書き込まれた後の値)になっています。
2) Share Utilization(共有使用量)
このレポートでは、クラスタ(Ring)ごとに、どのような共有フォルダが作成されているか一覧で確認できます。
共有フォルダごとの使用量も表示されますが、これはアプリケーション レベルの使用容量で、3 つの HDD にデータが書き込まれる事や重複排除/圧縮は考慮されません(つまり、あまり当てになりません。。。)。容量の見積もりは前述の Storage Capacity Report を見てください。
3) Deduplication(重複排除)
このレポートは名前の通り日次/週次の重複排除率がグラフになっています。通算の重複排除率(Lifetime deduplication ratio)を画面の左上で確認できます。
4) Performance(パフォーマンス)
ノードごとのパフォーマンス情報(メモリ使用率、HDD への I/O、CPU 使用率、ネットワークの使用量など。)を取得できます。
Arcserve OneXafe では Arcserve UDP 等による外部からのデータの書き込み時だけではなく、バック グラウンドでデータのメンテナンスが行われます。この Performance レポートから、バックグラウンドの処理がどの程度の負荷でどれくらいの期間行われているのか推測する事ができます。
例えば、Arcserve OneXafe クラスタにノードを追加する際には既存ノードから新ノードに対してデータ再配置が行われますが(※2)、上記の Disk I/O Performance, Throughput レポートを見る事で、この処理がまだ実行中かどうかを推測できます。
5) Audit log(監査ログ)
ここには OneSystem 上での管理者操作が記録されます。例えば共有フォルダの削除を行った場合に、「誰が」「いつ」それを行ったのか記録が残るので、不正な操作の抑止になります。
(上記画像中の「Ring」は「クラスタ」に、「OneBlox」は「OneXafe」に置き換えてお読みください。)
なお、監査ログは管理操作ごとにフィルタする事も出来ます。特定の操作をいつやったのか調べたいけれど、監査ログがたくさんあって分かりにくい、というときにご活用ください!
以上、ホテがお伝えしました。
※1 今回もパブリック OneSystem の画面ショットを使ってご説明します。プライベート OneSystem でも同じレポートが確認いただけます。
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