Arcserve UDP 9.2 がリリースされました。
2023年12月13日に Arcserve UDP の最新リリース 9.2 が日本国内で公開されました。
Arcserve UDP 9.2 は Arcserve UDP 9.x のマイナー リリースのひとつで、Arcserve UDP 9.0 や Arcserve UDP 9.1 をご利用中の方は無料でアップグレードできます。
本日はこの Arcserve UDP 9.2 について解説します。
# 脆弱性 CVE-2023-41998/CVE-2023-41999/CVE-2023-42000 への対応
Arcserve UDP 7.0 以降の環境では、以下の3つの脆弱性が発見されています。
・CVE-2023-41998
・CVE-2023-41999
・CVE-2023-42000
Arcserve UDP 9.2 にはこの脆弱性に対する修正が含まれています。そのため、Arcserve UDP 7.0 以降を利用されているお客様は Arcserve UDP 9.2 へアップグレードするか、先行して公開されている修正モジュール(パッチ)を適用していただくことをお願いしています。
修正モジュールについてはこちら↓の技術情報をご覧ください。
Arcserve UDP 脆弱性 CVE-2023-41998/CVE-2023-41999/CVE-2023-42000 とその修正モジュールについて
# プラットフォームの対応強化
Arcserve UDP 9.2 の Linux Agent では、以下の Linux プラットフォームに新しく対応しています。
・Red Hat Enterprise Linux / Rocky Linux / AlmaLinux / Oracle Linux 8.8, 8.9
・Red Hat Enterprise Linux / Rocky Linux / AlmaLinux / Oracle Linux 9.1, 9.2, 9.3(※2)
・SUSE Linux Enterprise Server 15 SP5
詳しくは、Arcserve UDP 9.x の動作要件をご確認ください。
1つ前のリリース Arcserve UDP 9.1 では、Linux Agent の更新が無かったという事もあり、新しいプラットフォームをご利用の方にはだいぶお待たせしてしまいました。ぜひ、Arcserve UDP 9.2 をご利用ください。
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(2024年2月19日追記)Arcserve UDP 9.2 では vSphere 8.0 Update 2 環境のサポートも追加されました。エージェントレス バックアップ/リストアができるのはもちろんの事、仮想スタンバイやインスタント VM の先としても vSphere 8.0 Update 2 環境をご利用いただけます。
(2024年7月1日追記)さらに、Nutanix Files 4.3 / 4.4 のサポートも追加されています。これらも詳しくは以下の動作要件をご確認ください。
# 不具合修正やセキュリティ強化
これ以外の修正点については、リリース ノートをご覧ください。過去のパッチが累積反映されている他、Tomcat / JRE / Apache などサード パーティ コンポーネントの更新が含まれています。
# Arcserve UDP 9.2 のダウンロードとインストール
Arcserve UDP 9.2 のインストーラーは以下のページからダウンロードできます。ダウンロードには Arcserve サポート ポータルへのログインが必要です(※1)。
Arcserve UDP 9.2 への上書きアップグレードは Arcserve UDP 7.0 Update 2 以降の環境から可能です。Arcserve UDP 7.0 Update 1 以前をご利用の環境では一旦 Arcserve UDP 7.0 Update 2 へのアップグレードを行ってください。
このほか、Arcserve UDP 9.2 へのアップグレードの詳細は以下の技術情報もご覧ください。
なお、Arcserve UDP 9.2 へのアップグレードでは、アップグレードが成功したにも関わらず警告メッセージが出るという既知の不具合がございます。警告メッセージの内容や解決策はリリース ノートの以下のページをご覧ください。
2023年12月25日現在、Arcserve UDP Appliance にプリインストールされている Arcserve UDP は 9.1 になります。お手数をおかけしますが、お客様にて Arcserve UDP 9.2 以降へのアップグレードを行っていただきますようお願いいたします。
# (2024年3月15日追記) 脆弱性 CVE-2024-0799/CVE-2024-0800/CVE-2024-0801 に対応するための修正モジュール
Arcserve UDP 8.x / 9.xに以下の脆弱性が発見されています。
・CVE-2024-0799
・CVE-2024-0800
・CVE-2024-0801
これらの脆弱性に対応するための修正モジュールが公開されていますので、Arcserve UDP 9.2 へのインストール/アップグレード後に適用してください。詳しくは以下の記事をご確認ください。
2024年3月度: Arcserve UDP 脆弱性CVE-2024-0799/CVE-2024-0800/CVE-2024-0801 とその修正モジュールについて
以上、ホテがお伝えしました。
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※1 サポート ポータルへログインするためのアカウントは無料で作成できます。アカウントをお持ちでない方は以下の記事を参考に作成してください。
サポートポータルへのログインアカウント作成時のポイントをまとめました(2022年12月版)。
※2 RHEL 9.x 系の環境に Arcserve UDP Agent for Linux を導入する構成では、ファイル単位リストアが実行できない事があります。解決策は以下の技術情報をご確認ください。
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