Arcserve UDPの重複排除を利用しない環境でのOneXafeの利用
本記事でご紹介している Arcserve OneXafe は新規販売を終了いたしました。2025年1月現在、後継イミュータブル製品を開発中です。
昨年10月に、Arcserve OneXafe ローエンドモデルのラインナップも追加され、コストを抑えつつ小規模環境や、一部の重要なサーバのバックアップデータをランサムウエア等のマルウエア被害から保護しやすくなりました。
今回は、Arcserve UDP Agent のみを利用した環境と Arcserve UDP 復旧ポイントサーバの重複排除機能を利用しない場合の構成例を紹介いたします。
1.Arcserve UDP Agent から直接 OneXafeへバックアップする方法
Arcserve UDP Agent のバックアップ先として、直接 Arcserve OneXafe の共有フォルダを指定することができます。
Windows Agent の場合は、ブロックレベル継続増分バックアップが可能ですが、Linux Agent の場合、復旧ポイントサーバ(RPS)が無いので復旧セット方式(フル バックアップと増分バックアップのセット)でバックアップが保存されます。
Arcserve OneXafe を1次バックアップ先にすることで2つのメリットがあります。
1つは、改ざんできないイミュータブルなスナップショットにより正常な状態を保持できる点。
もう一つは、Arcserve OneXafe へデータ保存時に可変長(8K~64K)ブロックによる重複排除と圧縮が行われるので、効率的にストレージを利用できる点です。
バックアップ対象に何かあった場合は、Arcserve OneXafe より直接、復旧用メディアからのベアメタル リカバリや Agent を使ったファイル・フォルダ単位の復旧ができます。
2.復旧ポイントサーバ(RPS)の重複排除無しデータストアを利用する方法
物理・仮想環境、Windows・Linux の混在環境等、様々なバックアップ要件に対応するには、やはり Arcserve UDP コンソールと復旧ポイントサーバ(RPS)が必要です。そんな時、復旧ポイントサーバ(RPS)のメモリ等サーバのハードウエア要件が高く導入が難しい場合、お薦めなのがArcserve OneXafe上に重複排除無しデータストアを作成する方法です。Arcserve UDPの重複排除は使わずに Arcserve OneXafe に任せてしまおうという構成です。
重複排除無しのデータストアの作成は、「デデュプリケーションの有効化」のチェックを外し、データストア名とデータストアフォルダのパスを指定するだけです。圧縮も無効にすることで、バックアップデータの重複排除と圧縮を Arcserve OneXafe に一任できます。
重複排除無しのデータストアを利用するメリットとしては、万が一RPSにトラブルが発生しバックアップ対象へリストアが必要になった場合でも、RPS の復旧を待たずしてリストアできる点があります。
Arcserve OneXafe 上の復旧ポイントにアクセスし、復旧用メディアからベアメタルリカバリの実行や Arcserve UDP Agent からのファイルリストア、VMの復旧等が行えます。
データ保護の定石は 3-2-1 ルールでしたが、弊社では、Arcserve OneXafeの発売よりランサムウエア被害等に対応した 3-2-1-1 ルールを推奨しております。
Arcserve UDP コンソール・復旧ポイントサーバを利用することで、Arcserve UDP Cloud Hybrid も利用できるようになり、コストを抑えて 3-2-1-1 ルールを実現できます。
以下のリンクに Arcserve UDP コンソール・復旧ポイントサーバ 利用時の機能や拡張性について説明があります。ランサムウエア対策だけでなく災害対策を含めた Arcserve UDP によるデータの保護を是非ともご検討ください。
Arcserve OneXafe 関連ブログについては、こちらよりご確認ください。
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