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2024年4月26日 (金)

Arcserve RHA : XML 形式で取り出したレポート ファイルを Microsoft Edge で見る方法

こんにちは!早いもので4月も残りわずかです。皆様ゴールデンウィークのご予定はいかがでしょうか?

自分で言うのも何なのですが、今日はかなりマニア向けのお話です。ゴールデンウィーク前のこのタイミングでひっそり投稿させていただきます……。

 

# Arcserve RHA のレポート、使わないと損!?

Arcserve Replication / High Availability (以下 Arcserve RHA と省略)の良い点の1つとして「レポート機能」があります。レポート言っても色々な種類がありまして、以下それぞれのレポートの用途を列挙します。

「アセスメント レポート」
マスタ サーバで更新されたデータの量を測定したレポート。WAN 経由のレプリケーションの際に必要な帯域幅やスプール領域の容量を算出するために活用できる。

「同期レポート」
同期時に複製されたファイルやその総容量/ファイル数を把握できる。

「相違点レポート」
マスタ/レプリカのデータの相違をファイル単位で把握できる。

「レプリケーション レポート」
レプリケーションによって複製されたファイルをI/O単位で把握できる。また、このレポートは定期的に作成されるので、レプリケーションが問題なく動いているかの確認にも使える。

 

Arcserve RHA を使っているけれど、これらのレポートは見たことがないよ、という方はぜひ一度使ってみてください。以下の記事でもレポートを使ってできることを解説しています。

参考:Arcserve Replication/HA が正しく動いているか確認する方法

参考:Arcserve Replication の転送量を測定したい

 

これらのレポートは [概要ページ] の [レポート センター] で見ることができます。なので、Arcserve RHA コントロール サービス導入サーバから通信できる環境であれば、Web ブラウザでどこからでも確認できます。

12_report_center

 

# レポート ファイルを XML 形式で取り出すことも可能ですが……

このように Arcserve RHA に関する様々な情報を把握する事ができるレポートですが、その実体は XML ファイルとして Arcserve RHA コントロール サービスのインストール ディレクトリの配下に保存されています。以下、デフォルトのパスです。(だんだんマニアックになってきました……)

C:\Program Files (x86)\Arcserve\RHA\Manager\reports\

01_report_dir

 

XML 形式なのでこのファイルをコントロール サービス導入サーバから取り出して、加工したり分析したりできます。たとえば、Arcserve Replication のハンズオン セミナーでご紹介しているアセスメント ツールを使い、アセスメント レポートからグラフを作成する、などです。

加工だけであればエディタや表計算ツールを使う事になりますが、レポート センターと同じように Web ブラウザでレポートを見てみたいという事もあるでしょう。

実は、Internet Explorer(以下 IE と省略)であれば XML 形式のファイルを開いてレポートとして見ることができました。コントロール サービスにつなげない環境でもファイルさえあればレポートを見られて便利だったのですが、 IE のデスクトップ OS でのサポートは 2022年6月に終了しています。

参考:Internet Explorer および Microsoft Edge のライフサイクル ポリシーに関してよく寄せられる質問への回答。

 

下の画面は IE の後継 Web ブラウザである Microsoft Edge で先ほどのレポート ファイルを開こうとしたところです。真っ白な画面が表示され、レポートを見ることができません。

02_cant_open_xml

 

# XML 形式で取り出したレポートファイルを Microsoft Edge で見る方法

という事で今日の本題です。Microsoft Edge には Internet Explorer モード(以下 IE モードと省略)という機能があり、これを使う事で XML 形式のレポートを表示させることができます。以下、IE モードを有効にする方法を見ていきます。

まず、Microsoft Edge を開き、画面右上のその他ボタン(「・・・」と表示されているやつ)を開きます。次に、[設定] を開きます。

03_edge_configuraiton

 

[既定のブラウザー] を開きます。

04_default_browser

 

[Internet Explorer モード(IE モード)でサイトの再読み込みを許可] を「許可」に変更します。

05_ie_mode

 

[再起動] ボタンが表示されるので、これをクリックして Microsoft Edge を再起動させます。

06_reboot_edge

 

先ほどのレポート ファイル(XML ファイル)を Microsoft Edge で開きますが、まだこの時点では画面が真っ白のままです。その他ボタンを開き、[Internet Explorer モードで再読み込みする] をクリックします。

13_ie_mode

 

すると何という事でしょう!アセスメント レポートがきちんと表示されました。見え方はレポート センターと一緒です!

08_assessment_report

 

このように、IE モードを使う事で Microsoft Edge でも XML 形式のファイルを表示させることができます。ご活用ください。

以上、ホテがお伝えしました。

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