Arcserve RHA : XML 形式で取り出したレポート ファイルを Microsoft Edge で見る方法
こんにちは!早いもので4月も残りわずかです。皆様ゴールデンウィークのご予定はいかがでしょうか?
自分で言うのも何なのですが、今日はかなりマニア向けのお話です。ゴールデンウィーク前のこのタイミングでひっそり投稿させていただきます……。
# Arcserve RHA のレポート、使わないと損!?
Arcserve Replication / High Availability (以下 Arcserve RHA と省略)の良い点の1つとして「レポート機能」があります。レポート言っても色々な種類がありまして、以下それぞれのレポートの用途を列挙します。
「アセスメント レポート」
マスタ サーバで更新されたデータの量を測定したレポート。WAN 経由のレプリケーションの際に必要な帯域幅やスプール領域の容量を算出するために活用できる。「同期レポート」
同期時に複製されたファイルやその総容量/ファイル数を把握できる。「相違点レポート」
マスタ/レプリカのデータの相違をファイル単位で把握できる。「レプリケーション レポート」
レプリケーションによって複製されたファイルをI/O単位で把握できる。また、このレポートは定期的に作成されるので、レプリケーションが問題なく動いているかの確認にも使える。
Arcserve RHA を使っているけれど、これらのレポートは見たことがないよ、という方はぜひ一度使ってみてください。以下の記事でもレポートを使ってできることを解説しています。
これらのレポートは [概要ページ] の [レポート センター] で見ることができます。なので、Arcserve RHA コントロール サービス導入サーバから通信できる環境であれば、Web ブラウザでどこからでも確認できます。
# レポート ファイルを XML 形式で取り出すことも可能ですが……
このように Arcserve RHA に関する様々な情報を把握する事ができるレポートですが、その実体は XML ファイルとして Arcserve RHA コントロール サービスのインストール ディレクトリの配下に保存されています。以下、デフォルトのパスです。(だんだんマニアックになってきました……)
C:\Program Files (x86)\Arcserve\RHA\Manager\reports\
XML 形式なのでこのファイルをコントロール サービス導入サーバから取り出して、加工したり分析したりできます。たとえば、Arcserve Replication のハンズオン セミナーでご紹介しているアセスメント ツールを使い、アセスメント レポートからグラフを作成する、などです。
加工だけであればエディタや表計算ツールを使う事になりますが、レポート センターと同じように Web ブラウザでレポートを見てみたいという事もあるでしょう。
実は、Internet Explorer(以下 IE と省略)であれば XML 形式のファイルを開いてレポートとして見ることができました。コントロール サービスにつなげない環境でもファイルさえあればレポートを見られて便利だったのですが、 IE のデスクトップ OS でのサポートは 2022年6月に終了しています。
参考:Internet Explorer および Microsoft Edge のライフサイクル ポリシーに関してよく寄せられる質問への回答。
下の画面は IE の後継 Web ブラウザである Microsoft Edge で先ほどのレポート ファイルを開こうとしたところです。真っ白な画面が表示され、レポートを見ることができません。
# XML 形式で取り出したレポートファイルを Microsoft Edge で見る方法
という事で今日の本題です。Microsoft Edge には Internet Explorer モード(以下 IE モードと省略)という機能があり、これを使う事で XML 形式のレポートを表示させることができます。以下、IE モードを有効にする方法を見ていきます。
まず、Microsoft Edge を開き、画面右上のその他ボタン(「・・・」と表示されているやつ)を開きます。次に、[設定] を開きます。
[既定のブラウザー] を開きます。
[Internet Explorer モード(IE モード)でサイトの再読み込みを許可] を「許可」に変更します。
[再起動] ボタンが表示されるので、これをクリックして Microsoft Edge を再起動させます。
先ほどのレポート ファイル(XML ファイル)を Microsoft Edge で開きますが、まだこの時点では画面が真っ白のままです。その他ボタンを開き、[Internet Explorer モードで再読み込みする] をクリックします。
すると何という事でしょう!アセスメント レポートがきちんと表示されました。見え方はレポート センターと一緒です!
このように、IE モードを使う事で Microsoft Edge でも XML 形式のファイルを表示させることができます。ご活用ください。
以上、ホテがお伝えしました。
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