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2024年9月 6日 (金)

実はランサムウェア対策にも有用?! 仮想スタンバイって凄い!

皆様、こんにちは。
こちらのブログでは弊社製品の最新情報をご案内することが多いのですが、今回はちょっと趣向を変えて、Arcserve UDP登場時からの基本機能である「仮想スタンバイ」についてあらためてご紹介をしたいと思います。
というのは、この仮想スタンバイという機能、本来は災害対策のための機能として開発されたのですが、わたくし共Arcserve のスタッフの中でもノウハウが蓄積されてくるにつれ、実は災害対策以外にも様々な用途に応用ができることがわかってきました。
あらためて、仮想スタンバイの魅力についてお伝えしたいと思います。

 

そもそも仮想スタンバイとは?災害対策での利用


仮想スタンバイは、日々のバックアップや災対サイトへのレプリケート(遠隔転送)が終わった後で、バックアップデータをもとに、自動的に仮想マシン(スタンバイ VM)として復旧を済ませておくという機能です。
本番サーバが使用できなくなってしまった場合には、このスタンバイVM の電源をONにするだけで、ごく短時間に代替運用環境を起動し、業務継続が可能です。

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考え方として、いざ、障害が発生してから復旧を始めるのでは時間がかかりすぎるので、あらかじめ復旧は済ませておくというものです。
仮想スタンバイは、迅速な復旧と事業継続を実現します。

 

仮想スタンバイの応用例(1)環境移行ツールとしての利用


近頃、お客様より、仮想基盤のライセンス形態が変わったことでコスト増になるため、別の仮想基盤に環境を移行したい、でもどうやって移行すればいいのかわからないというご相談をよくいただきます。
そもそも、Arcserve UDP は移行ツールとしても最適です。システムを丸ごと異なるサーバに復旧できるので、移行ツールとしても活用できるわけです。
特に仮想スタンバイは、仮想マシンの移行ツールとしても優秀です。

移行手順としては、あらかじめ移行準備期間の間にフルバックアップ/フルスタンバイを実行しておきます。これで仮移行はOKです。しっかりと移行後の仮想基盤での動作確認を行ってください。
そして、いざ移行当日になったら、手動でバックアップを実行すれば、増分バックアップ/増分スタンバイが行われます。短時間に最新データでの移行が完了します。

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しかも、仮想スタンバイではバックアップ データとは完全に独立したスタンバイVMを作成します。
他社製品でも見かける(そしてArcserve UDP の「インスタントVM」でも実現可能な)バックアップ データを参照して起動する方式だと、遅延が発生する可能性があるため、通常VMへの変換が推奨されます。一方で、仮想スタンバイは”バックアップ データ非参照型”であり、通常のVMと同様のパフォーマンスが期待できることから、移行後に通常VMに変換する作業が要りません。

 

仮想スタンバイの応用例(2)ランサムウェア対策での利用


ランサムウェアは、密かにシステムに感染して、不正にデータを暗号化します。そしてそれに管理者が気づくまでには、どうしてもタイムラグが発生します。場合によっては、身代金を要求されるまで気づかない場合もあります。
バックアップから復旧できればいいのですが、被害に気づいた時には、直近のバックアップの内容は、「既に不正に暗号化されたデータがバックアップされた」、使い物にならないバックアップである可能性が考えられます。
そのため、ランサムウェアに備えるためには、暗号化前のバックアップ データも残っているように、十分な世代のバックアップ データを確保する必要があります。

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実は、仮想スタンバイでも、スナップショットによる世代管理が行われています。
仮想スタンバイでは、日々の増分データはスタンバイ VMにスナップショットとして蓄積していきます。
スタンバイVMを起動する際には、いつの時点のスナップショットから起動するのかを選択できます。
昨日の夜の最新バックアップ時点から起動することも可能ですし、4日前の時点から起動するといったように、任意のスナップショット時点から起動ができます。
ランサムウェアにより暗号化される前のスナップショット時点に戻していただければ、ものの数分で健全な時点の環境を起動することができるわけです。

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例えば、健全なバックアップ データがいつの時点であるかが不明な場合は、お手軽なインスタントVM(※1)で調査を行い、実際の代替運用にはパフォーマンス面で有利な仮想スタンバイを使用するといった合わせ技も利用できます。

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Arcserve UDP ならハイパーバイザの移行もお任せ

ということで、災害対策だけでなく、環境移行やランサムウェア対策など、さまざま場面で活用可能な仮想スタンバイ。なかなか他社製品では見られない、Arcserve UDP ならではの機能ですので、是非ご活用ください。
もし、「うちではこんな使い方もしています!」といった面白い活用方法がありましたら、教えてくださいね!

仮想スタンバイについては、Arcserve UDPの無償ハンズオン セミナーで詳しくご紹介しています。
また、遠方にお住まいでご参加が難しい場合には、web版無償セミナーという動画コンテンツもご用意しておりますので、是非、ご利用ください。

Arcserve イベント/セミナー
https://www.arcserve.com/jp/seminars

それでは、また。


※1 参考:インスタントVMと仮想スタンバイとの違い

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