【性能検証結果大公開!!】Arcserve UDP 9000 v2 シリーズでバックアップが5倍高速に!?
Arcserve UDP Appliance の最新シリーズである 9000 v2 シリーズ。おかげさまで多くのお客様に導入いただいています。
9000 v2 シリーズと旧シリーズの主な違いはハードウェアの性能強化です。そこで、本日は 9000 v2 シリーズでのベンチマーク テスト結果を報告いたします!!
## バックアップ時間の検証
さて、Arcserve UDP Appliance の性能面でまず気になるのが、日々のバックアップがどれくらいの時間で終わるのか、です。そこで、今回はバックアップ対象として、仮想マシン3台(仮想化ホストは1台)に加えて物理サーバを1台用意し、それらを Arcserve UDP Appliance にバックアップする時間を測定しました。
検証対象のモデルは Arcserve UDP 9400 v2(40 TB モデル)。比較対象として同容量の旧モデル Arcserve UDP 8400 でもバックアップ時間を測定しています。
Arcserve UDP と言えば継続的な増分バックアップですが、今回は検証条件をそろえるため、フル バックアップの時間を測定しています。
## 検証結果:10GBASE-T で5倍近い速度に!!
気になる結果はこちらです!!
【Arcserve UDP 9400 v2 へのバックアップ時間】
UDP 9400 v2 | データ量 | バックアップ時間 | スループット |
全体 | 4236.40 GB | 1 時間 34 分 13 秒 | 44.96 GB/分 |
物理サーバ1 | 1198.08 GB | 1 時間 14 分 43 秒 | 16.10 GB/分 |
仮想マシン1 | 1013.66 GB | 1 時間 29 分 57 秒 | 11.27 GB/分 |
仮想マシン2 | 1013.44 GB | 1 時間 28 分 33 秒 | 11.41 GB/分 |
仮想マシン3 | 1011.22 GB | 1 時間 31 分 52 秒 | 11.01 GB/分 |
【Arcserve UDP 8400 へのバックアップ時間】
UDP 8400 | データ量 | バックアップ時間 | スループット |
全体 | 4329.40 GB | 7 時間 44 分 26 秒 | 9.32 GB/分 |
物理サーバ1 | 1290.24 GB | 3 時間 40 分 12 秒 | 5.85 GB/分 |
仮想マシン1 | 1014.06 GB | 7 時間 40 分 10 秒 | 2.20 GB/分 |
仮想マシン2 | 1013.72 GB | 7 時間 41 分 27 秒 | 2.20 GB/分 |
仮想マシン3 | 1011.38 GB | 7 時間 40 分 35 秒 | 2.20 GB/分 |
9400 v2 と 8400 ではほぼ同じ容量のデータをバックアップしていますが、そのバックアップにかかった時間は 9400 v2 の方が圧倒的に短くなっています。全体のバックアップ スループット(速度)を逆算すると 8400 の 9.32 GB/分 に対して 9400 v2 では 44.96 GB/分と、5 倍近い速度が出ています。
なぜこんなに大きな差が出たのでしょうか?
最も大きな理由が帯域幅の違いです。8400 ではオンボードのネットワーク ポートが 1000BASE-T で、今回はこのポートを経由してバックアップを行いました。実際、8400 での検証結果を見てみると、仮想マシンのスループットの合計と物理サーバのスループットがそれぞれ 1 Gbps 弱となっており、ネットワークがボトルネックになっていたことがうかがえます。
一方、9400 v2 では 10GBASE-T のネットワーク ポートを標準搭載(※1)しており、帯域幅がボトルネックにならず、高速にバックアップが行えました。という事で、9400 v2 の性能を活かすには、10GBASE-T のネットワークを使うのが有効という事になります(※2)。
以下、参考までに細かい検証条件を載せておきます。今回ご案内している検証結果は弊社環境での実測値であり、お客様環境での性能をお約束するものではない点、ご注意ください。
【バックアップ対象(仮想マシン)】
ハイパーバイザ:Hyper-V
OS:Windows Server 2022(ホスト/ゲストとも)テスト データ:各仮想マシンが 700 GB の容量固定仮想ディスク x2 をマウント。各仮想ディスクに 約 500 GB(50万ファイル)のランダム ファイルを保存。
バックアップ方法:ホストベース エージェントレス バックアップ
【バックアップ対象(物理サーバ)】
OS:Windows Server 2022
テスト データ:ファイル サーバを模し、約 1,000 GB(100万ファイル)のランダム ファイルを保存。
バックアップ方法:Windows エージェント バックアップ
【共通】
Arcserve UDP のバージョン:9.2 + パッチ P00003050
以上、ホテがお伝えしました。
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※1 9000 v2 シリーズの一つ前のシリーズ、9000 シリーズから、オンボードのネットワーク ポートが 10GBASE-T になっています。
※2 オプションで SFP28 等のネットワーク カードを増設することもできます。
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