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2025年2月 7日 (金)

Arcserve UDP 10.0 新機能(6):Google Cloud への仮想スタンバイ

皆様、こんにちは!

Arcserve UDP 10.0 の新機能紹介シリーズ、本日は Google Cloud への仮想スタンバイです。仮想スタンバイ関連の新機能は前回の「アドホック仮想スタンバイ」に続いて、これで2つ目ですね。
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(1)アシュアード セキュリティ スキャン
(2)AlmaLinux 9 Live CD を使った RHEL 9 系の BMR
(3)MS SQL Server データベースのバックアップ データのマウント
(4)1対多のレプリケート
(5)アドホック仮想スタンバイを使った IaaS の保護
(6)Google Cloud への仮想スタンバイ(←本日はここ)
(7)読み取り専用データストアのインポート
(8)その他
--------------------------------------------

 

あらためて、仮想スタンバイとは?

仮想スタンバイは業務継続を支援するための機能であり、Windows で利用いただけます。仮想スタンバイは、日常的なバックアップやレプリケート後に、仮想/クラウド環境の VM(スタンバイ VM)として、」リカバリを行います。本番サーバに障害が発生した際には、スタンバイ VM の電源を入れるまでの数分程度お待ちいただくだけで、代替運用環境として迅速な業務再開が可能となります。 1vsb

仮想スタンバイは、災害対策での利用はもちろん、環境移行ツールとしてのご利用や、ランサムウェア対策でのご利用など、さまざまな場面で役立つ優秀な機能です。他社製品ではなかなか見られない、Arcserve UDP ならではの機能と言えます。

<関連記事>

実はランサムウェア対策にも有用?! 仮想スタンバイって凄い!
https://arcserve.txt-nifty.com/blog/2024/09/post-cd9192.html

Arcserve UDP 10.0 では、特にクラウドへの仮想スタンバイが強化されており、従来から対応している AWS、Microsoft Azure に加えて、あらたに Google Cloud への仮想スタンバイに対応しました。単にバックアップ データの格納先としてだけではなく、本番サーバ障害時の代替運用先として Google Cloud を活用していただくことが可能となりました。

 

Google Cloud への仮想スタンバイの構成は?

以下は、Google Cloud へ仮想スタンバイする際の構成例です。

この構成では本番サーバを、1次バックアップ先であるオンプレミスの RPS(復旧ポイント サーバ)にバックアップし、その後にクラウド上の RPS に2次複製をしています。重要な役割を持つサーバとして「VSB クラウド プロキシ」があります。これは、Arcserve UDP Windows Agent がインストールされたサーバで、仮想スタンバイの処理を実行するためのエンジンとして機能します。レプリケートされたバックアップ データを スタンバイ VM として変換する処理を行います。なお、RPS は Arcserve UDP Windows Agent を内包しているため、RPS が VSB プロキシを兼務することも可能です。
Photo_20250206093101

 

設定方法は?

Google Cloud への仮想スタンバイ タスクを設定する前に、Google Cloud コンソール にて、サービス アカウントの作成や設定、秘密鍵の設定や VPC ネットワーク設定、VSB クラウド プロキシの作成などが必要となります。

(Google Cloud コンソール – ようこそ画面 )
3gcc

(Google Cloud コンソール - サービス アカウントの作成 画面)
4sa

手順がたくさんありますが、Google Cloud の使用方法に慣れていない方も、そこはご安心ください!以下のマニュアルには詳細な手順が記載されており、この手順通りに1つずつ設定していただければ大丈夫です(※特に「前提条件と考慮事項の確認」についてはよくお読みになり、テキスト通りに設定を行ってください)。

Arcserve UDP 10 ソリューションガイド - Google Cloud に対する仮想スタンバイ プランを作成する方法
https://documentation.arcserve.com/Arcserve-UDP/Available/10.0/JPN/Bookshelf_Files/HTML/SolG/default.htm#UDPSolnGuide/udp_how_2_creat_vsm_2_gcp.htm

Google Cloud コンソール側での設定が終わったら、その後は Arcserve UDP 側でクラウド アカウントの追加や、プラン、タスクもマニュアルに沿って設定してください。

(Arcserve UDP コンソール - クラウド アカウントの追加 画面)6gc

クラウド環境をご利用になる際は、事前に以下リンク内の「仮想スタンバイに関する注意/制限事項」もご確認ください。クラウド サービスごとの記載があります。

Arcserve UDP 10.x 注意/制限事項
https://support.arcserve.com/s/article/2024110101?language=ja

プラン、タスクの設定が完了したら、スケジュールに従って、バックアップ/レプリケート/仮想スタンバイが行われます。


(アクティビティ ログの一例 ※上が新しいメッセージ、下が古いメッセージです)7_20250206093101

これで、本番サーバがダウンしたときにも、用意してあるスタンバイ VM の電源を入れれば代替運用環境として利用が可能です。Arcserve UDP コンソールからスタンバイ VM の電源を入れれば数分で代替運用環境が起動します。
8on1

あとは通常の Google Cloud 上の VM と同様に、RDP などでスタンバイ VM にアクセスして利用します。

9_20250206093101

なお、Arcserve UDP 10.0 の新機能である、アドホック仮想スタンバイも Google Cloud でご利用可能です。事前にプランやタスクを作っていなくても、即仮想スタンバイを行えるので、ISO イメージのマウントができない Google Cloud でも、OS 復旧の手段として活用していただけます。詳細は、以下をご参照ください。

ブログ記事 - Arcserve UDP 10.0 新機能(5)アドホック仮想スタンバイを使った IaaS の保護
https://arcserve.txt-nifty.com/blog/2025/01/post-a0cb2e.html

ということで、今回の新機能紹介は以上です。

AWS、Microsoft Azure に続き、Google Cloud にも対応したことで、より多くのクラウド環境がご利用いただけるようになりました!

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