Arcserve UDP 10.0 新機能(7):読み取り専用データストアのインポート
皆様、こんにちは!
Arcserve UDP 10.0 の新機能紹介シリーズ、今回は 読み取り専用データストアに関する話です。
読み取り専用データストアはArcserve UDP 10.0 で新規に追加された機能で、復旧ポイントサーバから取り外した通常のデータストアを「読み取り専用のデータストア」としてインポートすることで使用できます。
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(1)アシュアード セキュリティ スキャン
(2)AlmaLinux 9 Live CD を使った RHEL 9 系の BMR
(3)MS SQL Server のマウント
(4)1対多のレプリケート
(5)アドホック仮想スタンバイを使った IaaS の保護
(6)Google Cloud への仮想スタンバイ
(7)読み取り専用データストアのインポート(←本日はここ)
(8)その他
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どのような時に利用するのか?
Arcserve UDP の以前のバージョンでは、2次バックアップ先としてテープやArcserve OneXafe に保管されたバックアップデータを、1次バックアップ先と同じ復旧ポイントサーバにマウントして1次バックアップのデータストアと同時に利用することが出来ませんでした。
このため、2次バックアップ先のデータを確認やリストアで利用するには、一旦1次バックアップのデータストアをアンマウントして2次バックアップのデータストアをマウントするか、別の復旧ポイントサーバに2次バックアップのデータストアをインポートするしか方法はありませんでした。
Arcserve UDP 10.0 から追加された読み取り専用データストアでは、1次バックアップ先と同じ復旧ポイントサーバにマウントして1次バックアップのデータストアと同時に利用することが出来ますので、普段の運用を止めずにテープやArcserve OneXafeに保存された2次バックアップデータからのリストアや、データの確認が出来るようになりました。
読み取り専用データストアの特長
読み取り専用データストアは文字通り、バックアップデータに対して変更を加えるバックアップやマージは出来ませんがリストアは実行できます。
また、リストア以外に、インスタントVMやアドホック仮想スタンバイ、アシュアード セキュリティスキャンも読み取り専用データストアに対して実行できますので、バックアップデータの中身を確認することにも利用できます。
読み取り専用データストアを利用するには?
読み取り専用データストアを利用するには、Arcserve UDP コンソールの「リソース」タブの「復旧ポイントサーバ」内のメニューにある「データ ストアのインポート」画面で「読み取り専用のデータ ストア」を選択してインポート(マウント)を行います。
読み取り専用データストアはリストアやバックアップデータの確認などの目的で一時的に利用されるため、インポートしたデータストアは手動でマウント解除する以外に、一定期間を越えると自動でマウント解除を行うようになっています。
自動でマウントを解除する期間はインポートしてから1日後、3日後、1週間後、4週間後の中から選択できますので、利用後に不要となった読み取り専用データストアの取り外し(アンマウント)を忘れても心配はありません。
また、重複排除有効のデータストアを読み取り専用データストアでインポートする際にはハッシュデータを使用しませんので、読み取り専用データストアを使うために復旧ポイントサーバに重複排除用のハッシュで使用するメモリを追加する必要はありません。
重複排除有効のデータストアであっても読み取り専用データストアとしてマウントすれば、ご利用中の復旧ポイントサーバに特にメモリを追加しなくともバックアップデータの参照やリストアが可能となります。
重複排除有効データストアのハッシュで利用するメモリについては以下のブログ記事をご参照ください。
ブログ記事 - Arcserve UDP 機能紹介 ~ (10) バックアップデータの重複排除 ~
https://arcserve.txt-nifty.com/blog/2015/03/arcserve-udp-10.html
今回の新機能紹介は以上ですが、このようにますます利便性が高まった Arcserve UDP 10.0、是非ご活用ください。
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