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« (2025/05/12 更新)Arcserve 製品の Windows Server 2025 対応状況 | トップページ | Arcserve Replication / High Availability 18.0 SP3b が公開されました。 »

2025年3月 7日 (金)

Arcserve UDP 10.0 新機能(8):その他

皆様、こんにちは!

Arcserve UDP 10.0 の新機能紹介シリーズ、いよいよ最終回となります。今回は、これまでにご紹介しきれなかった新機能の中から、以下の2つの機能をピックアップして、まとめてご紹介します。

・Linux カーネル用ドライバの自動適用
・共有フォルダを使用しないRPSデータストア

--------------------------------------------

(1)アシュアード セキュリティ スキャン
(2)AlmaLinux 9 Live CD を使った RHEL 9 系の BMR
(3)MS SQL Server のマウント
(4)1対多のレプリケート
(5)アドホック仮想スタンバイを使った IaaS の保護
(6)Google Cloud への仮想スタンバイ
(7)読み取り専用データストアのインポート
(8)その他(←本日はここ)

--------------------------------------------

Linux カーネル用ドライバの自動適用

Arcserve UDP Agent for Linux は様々なディストリビューションや OS に対応していますが、バックアップする際のスナップショット取得には OS に対応したバックアップ用のドライバが必要になります。皆さんの中にも、カーネルのアップデートに伴い Arcserve UDP Agent for Linux の対応パッチでドライバを更新した経験のある方もいるのではないでしょうか?この煩わしい作業は Arcserve UDP 10.0 から自動化されます。

Linux-update

とはいえ、利用上の注意点もあります。新カーネルがリリースされてから弊社側で対応することになるので、その間のタイムラグもあり常に最新のカーネルに対応しているとは限りません。カーネル アップデートを計画している方は、まず Arcserve UDP が対応しているカーネル バージョンか?を事前に確認してください。

では対応カーネルの確認をどのように行うか、ドライバの自動アップデートに対応している Red Hat Enterprise Linux 9.4(以降 RHEL と表記)を例にしてご説明します。まずは Arcserve UDP 10.x Agent for Linux の動作要件を確認し、RHEL 9.4 が掲載されているか確認します。

Arcserve Unified Data Protection 10.x 動作要件 (Linux OS Support)

Matrix1

このように、RHEL 9.4 は動作要件に記載があるので対応していることが確認できました。では次に対応するカーネルも確認します。

Arcserve Unified Data Protection 10.x 動作要件 (Kernel Support for Latest Linux Operating Systems)

Matrix2

動作要件を確認すると対応カーネルの記載がありますが、更新が追い付いていない場合があるので、ここではダウンロード可能なリストもダウンロード先から直接参照してみます。

RHEL系ドライバリスト

このリストから、RHEL 9.4 で対応可能なカーネルの最新は 5.14.0-427.42.1.el9_4 であることが確認できます(2025年3月7日時点)。後は、RHEL 9.4 側で ”dnf”、”yum” コマンドなどでアップデートする際にカーネル バージョンを指定しアップデートしておけば対応範囲を外れることはありません。カーネル アップデート後はいつも通りにバックアップを実行していただければ、自動的にバックアップ用ドライバが更新され、バックアップが開始されます。ドライバ更新が実行された場合は、アクティビティ ログに記録されます。

Log1

最後にバックアップ用ドライバの自動更新を利用するには前提条件もあります。対応するディストリビューションや前提条件などの詳細はユーザガイドで確認してください。

<Agent for Linux ユーザ ガイド>
最新の RHEL、OEL (RHEL カーネル)、Debian、SUSE、Ubuntu Linux カーネルのサポートを有効にする方法

また、RHEL 系以外のドライバ リストは以下より確認いただけます。

Debianドライバリスト
SUSEドライバリスト
Ubuntuドライバリスト

 

共有フォルダを使用しないRPSデータストア

Arcserve UDP 10.0 以降ではセキュリティ強化のため、復旧ポイントサーバ(以降 RPS と表記)データストアの新規作成時に共有フォルダ設定が作成されなくなります。

一方、Arcserve UDP 9.x 以前のバージョンで新規作成された RPS データストアは、Arcserve UDP 10.x 以降にアップグレードした後も共有設定が「有効」なままです。アップグレード後に、セキュリティ強化目的でデータストアの共有フォルダを「無効化」したい場合は、Arcserve UDP 10.x コンソールの右クリック メニューで「共有を無効にする」を実行します。

Disable_share

なお、通信方法の違いから、Arcserve UDP 9.x 以前のエージェントから共有フォルダ設定が「無効な」RPS データストアへのバックアップは行うことができません。セキュリティ観点では、全てのエージェントを Arcserve UDP 10.x  にアップグレードしていただきたいのですが、何らかの理由で、アップグレードできない場合もあるかと思います。このような状況でのバックアップでは「共有フォルダが有効」なデータストアも保持しておく必要がある点にご注意ください。

最後に、Arcserve UDP 10.0 へのアップグレードを検討している方や、アップグレードの際に新旧エージェントとデータストアが混在する場合は、事前に以下の技術文章をご参照ください。

<技術文書>
Arcserve UDP 10.0 のインストール・アップグレードについて
Arcserve UDP 10.x - RPS データ ストア用共有フォルダの無効化/有効化について

今回で Arcserve UDP 10.0 の新機能紹介は一旦終了となりますが、まだまだ紹介しきれない新機能が多数あります。それらの機能も含め、有益な情報をどんどん掲載していきますので、今後とも Arcserve UDP 10 をよろしくお願いします。

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