Arcserve CRS シリーズ:容量見積もり 3 つのポイント
Arcserve CRS シリーズの導入を検討いただいている方から良くいただくご質問の 1 つに、「どれくらいの容量を買えばよいの?」というものがあります。
そこで、今回は Arcserve CRS シリーズの容量を見積もる上で、押さえておきたい 3 つのポイントを解説します。
# Point 1:基本は通常の Arcserve UDP 復旧ポイントサーバと同じ
Arcserve CRS シリーズは、Arcserve UDP 復旧ポイントサーバ(以下 RPS と略記)のデータ ストアとして利用できるイミュータブル(不変)ストレージです。Arcserve CRS シリーズに保存されるデータは、RPS データ ストアの構成ファイルそのものなので、容量の見積もりには Arcserve UDP のサイジングの考え方がそのまま適用できます。
以下の図の右側をご覧ください。Arcserve CRS シリーズには RPS データ ストアの容量の大半を占める「データ デスティネーション」、「データ ストア フォルダ」、「インデックス デスティネーション」が保存されます(※1)。
Arcserve CRS シリーズ紹介資料 - CRS シリーズ データストアのフォルダ構成 より引用
これらの容量の合計は、想定される重複排除率/圧縮率や保存するバックアップの世代数、バックアップ対象のデータ容量などを基に試算できます。簡単に試算できるツールがあるので、以下の記事をご覧ください。
# Point 2:デデュプリケーション ブロック サイズ は 64 KB で固定
次に押さえておきたいのが、データ ストアのデデュプリケーション ブロック サイズです。
これは、Arcserve UDP が重複排除を行う際にデータ ブロックを切り分ける単位です。(Arcserve CRS シリーズを使わない)通常のデータ ストアではこの値を 4 KB ~ 64 KB の範囲で設定できます。デデュプリケーション ブロック サイズが大きくなると、RPS に必要なハッシュ メモリの容量が小さくなる一方、重複排除効率は悪くなります。
Arcserve CRS シリーズを使ったデータ ストアでは、このデデュプリケーション ブロック サイズは最大値の 64 KB で固定です。一方、すでに Arcserve UDP の重複排除機能をご利用の環境では、デフォルト値の 16 KB になっているケースが多いでしょう。
そのため、既存のデータ ストアから Arcserve CRS シリーズのデータ ストアにデータをレプリケートする下図のような構成であれば、Arcserve CRS シリーズのデータ ストア容量はレプリケート元のデータ ストアよりも大きくなります。
ブロック サイズの違いによってどれくらい容量が変わるかは、バックアップ対象データによるので一概に申し上げにくいところではあります。
参考情報として Arcserve Japan で利用しているファイル サーバのバックアップ容量縮減率を調べたデータがありますので、以下ご覧ください。ブロック サイズ 16 KB の場合と比べると、64 KB では 1.27 倍ほど容量が大きくなっていますね(※2)。
Arcserve UDP 10.x サーバ構成とスペック見積もり方法 - 参考資料:ファイルサーバ 重複排除率の実測値 より引用
# Point 3: スナップショットの保存期間を加算
Arcserve CRS シリーズでは不変なスナップショットを保持することでランサムウェア攻撃からデータを守ります。スナップショットの保存期間はサーバ管理者の方が任意で設定できます。
例えば、下図のようにスナップショットを7日間保存するのであれば、37日間分の復旧ポイントが Arcserve CRS シリーズに保存されることになります。
Point 1 で紹介した RPS の容量試算ツールの中に保存世代数を入力する項目があるので、この例の場合は日次:37世代と入力することで容量が見積もれます。
Arcserve CRS シリーズ紹介資料 - Arcserve UDP & CRS シリーズのデータ保持期間の考え方 ① より引用
#まとめ
ここまでのまとめです。以下 3 つのポイントを押さえることで Arcserve CRS シリーズに保存される容量を見積もれます。
Point 1:Arcserve CRS シリーズの容量は、通常の RPS と同じように見積もれます。簡単に試算できるツールがあるのでご利用ください。
Point 2:試算の際にはデデュプリケーション ブロック サイズが 64 KB になっていることにご注意ください。すでに RPS をご利用であれば、それよりも容量が大きくなる可能性があります。
Point 3:Point 1 のツールを使う際には、スナップショットの保存期間も考慮に入れましょう。
以上、ホテがお伝えしました。
※1 「ハッシュ デスティネーション」だけは Arcserve CRS シリーズには保存されませんが、容量のサイジング上は無視して問題ありません。ハッシュ デスティネーションが占める容量は他のフォルダに比べれば微々たるものです。
(1 - 0.49) / (1 - 0.5998) ≒ 1.27 倍
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