Arcserve CRS 1.6 新機能:閉域網(ダークサイト)のサポート
昨年9月にリリースされた Arcserve Cyber Resilient Storage(以下 Arcserve CRS)も最新バージョンは 1.6 となり、また新たな機能が追加されました。今回の記事では、以前の Arcserve CRS 1.6 の新機能記事の続きである 3. 閉域網(ダークサイト)のサポート:インターネットアクセスがない環境をサポートするために追加された、3つの新機能を解説します。
ローカル NTP サーバのサポート
- Arcserve CRS の時刻同期
Arcserve CRS / CRS Appliance において正確な日時・時刻で動作することは、単なるログの整合性以上の意味を持ちます。イミュータブル スナップショットの「有効期限」は、Arcserve CRSのシステム時刻に基づいているため、時刻の改ざんによりサイバー攻撃の原因究明を難しくしデータの早期削除に直結します。このためArcserve CRSでは、セキュリティ面も考慮した NTS(Network Time Security)に対応したNTPサーバとの間でのみ時刻同期が行われる仕様です。
Arcserve CRS 1.5 までは、インターネット上で公開された複数のNTPサーバと接続し時刻同期を行う必要がありました。
今回リリースされた Arcserve CRS 1.6ではこの条件が緩和され NTS をサポートする NTP サーバを LAN 内に設置することで、Arcserve CRS をインターネットに接続させる必要がなくなりました。
- ローカル NTP サーバの要件
ダークサイト内での時刻の正確性を担保するため、Arcserve CRS 1.6 では、NTP の要件として以下を満たしている必要があります。
✓ パブリック認証局(OSやアプリケーションで信頼済の認証局)発行の証明書がインストールされた NTP サーバであること
✓ Arcserve CRS はパブリック証明書に含まれる CN/SAN と一致する FQDN でローカル NTPサ ーバの IP アドレスを DNS により名前解決ができること
なお、ローカル NTP と Arcserve CRS の接続で、プライベート認証局の利用や Hosts による名前解決はできませんのでご注意ください。
ローカル NTP(NTS)サーバの使用方法については、以下のサポート技術情報でも詳しく解説しています。
サポート バンドルのオフライン エクスポート
Arcserve CRS 1.5 まではトラブル シューティングでログが必要となる場合、インターネット経由で Arcserve テクニカル サポートへアップロードする必要がありました。これに対し、Arcserve CRS 1.6 では USB フラッシュ メモリ等のデバイスへログをエクスポートできるようにコマンドのオプションが追加されました。
これにより、一旦 USB デバイスへログをエクスポートし、インターネットへ接続できる環境からログをアップロードできるようになりました。
注意点として、ログのエクスポート先となる USB デバイスに対し、ログの保存前にフォーマットが行われます。エクスポート先となる USB デバイスには重要なデータを入れておかないようにご注意ください。
オフライン アップデート
インターネット非接続な環境でも、オフライン アップデート機能を利用することにより、Arcserve CRS を最新の状態で利用できるようになりました。これにより、セキュリティの向上・追加された最新機能を利用できるようになります。
この機能は、Arcserve CRS 1.6 より後のリリースへのアップデートに利用できます。Arcserve CRS 1.5 以前からのアップデートでは利用できません。
実際のオフライン アップデートのイメージは以下のようになります。
※ USBデバイスや DVD デバイスからアップデートを適用し、最後に再起動が必要です。
最後に
Arcserve CRS 1.6 と同時に皆様待望の Arcserve CRS Appliance もリリースしました。今回紹介した Arcserve CRS 1.6 がプリインストールされ、5年間のハード・ソフトのメンテナンスが付いた製品です。ハードウェア故障時も Arcserve テクニカルサポートがワンストップサービスを提供できる、いざという時に頼りになる製品です。Arcserve CRS をご検討の方は、Arcserve CRS Appliance もご検討ください。
※ 2026年5月現在、Arcserve CRS Applianceはご注文いただいてから約1か月で納品が可能です。
Arcserve CRS Appliance 1000 シリーズ 製品カタログ
Arcserve CRS Appliance 1000 シリーズ関連情報
Arcserve Cyber Resilient Storage コマンド リファレンス ガイド
Arcserve CRS 1.6 の新機能 『ネットワーク プロファイル管理』と『SMART ディスク アラート』とは
# (追記)動画でも解説しています
2026年4月2日に開催された、Arcserve CRS 1.6 / Arcserve CRS Appliance 1000 シリーズ説明会のレコーディング(28分49秒)を公開しました!
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