Arcserve CRS 1.6 の新機能 『ネットワーク プロファイル管理』と『SMART ディスク アラート』とは
Arcserve CRS のソフトウェアとハードウェアの一体型製品 『Arcserve CRS Appliance 1000 シリーズ』(※1) の販売開始と同時にリリースされた Arcserve CRS 1.6 では以下の新機能の追加とサポートの拡張が行われました。
今回は以下の中の 1. と 2. についてご紹介します。
1. ネットワーク プロファイル管理
2. SMART ディスク アラート
3. 閉域網のサポート
1. ネットワーク プロファイル管理
Arcserve CRS 1.5 まではネットワーク インターフェースごとに IP アドレスやネットワーク マスク、ゲートウェイ、DNS を設定する必要がありました。
Arcserve CRS 1.6 ではネットワークの設定をプロファイルとしてあらかじめ作成しておくことで、必要に応じてネットワーク設定を瞬時に切り替えることが可能です。
このため、以下のようなことが簡単な操作で行えます。
・ネットワーク環境に依存することなく IP アドレスや DNS などを指定したプロファイルを作成
・プロファイルの有効/無効による NIC のリンクアップ、リンクダウン
・Arcserve CRS 起動時のネットワーク自動接続(リンクアップ)の有効/無効を指定
・1つの NIC に複数のプロファイルを定義(但し、アクティブなプロファイルは1つ)
・プロファイルを別の NIC に割り当て
・複数のプロファイルに同じ IP アドレス等を設定
このため、ネットワーク プロファイルを利用すると例えば以下のようなケースで使えます。
利用例1:
本番環境設置前に別の場所で Arcserve CRS 筐体の電源投入とハードウェア障害の有無の確認を行う場合。あらかじめ本番環境に合わせたネットワーク プロファイルを作成しておくことで、本番環境への移設後は電源の投入だけですぐに本番ネットワーク上で Arcserve CRS を利用できます。
利用例2:
ランサムウェアなどサイバー攻撃を受けた際に、Arcserve CRS をネットワークから遮断させたい場合、リモートからの操作でネットワーク プロファイルを無効化すると、Arcserve CRS へのネットワーク アクセスを遮断できます。Arcserve CRS 筐体に繋がったネットワークケーブルを手で取り外す必要はありません。
参考までに Arcserve CRS Appliance 1000 シリーズには Arcserve CRS 1.6 (2026年4月現在)がプリインストールされておりますので、上記 ネットワーク プロファイルの機能が利用出来ます。また、Arcserve CRS Appliance 1000 シリーズ は 10 Gbps 対応の LAN ポートが 2つ付いているため、高速なデータ転送が可能となっております。
Arcserve CRS Appliance 1000 シリーズの詳細についてはこの記事の最後に掲載されている参考情報のブログ記事(※1) をご覧ください。
2. SMART ディスク アラート
Arcserve CRS は RAID コントローラによるハードウェア RAID と Arcserve CRS による ソフトウェア RAID(以下、CRS RAID)の RAID 構成を利用することが可能です。
Arcserve CRS 1.6 では CRS RAID で、従来のストレージのパフォーマンス低下やエラーを検知するアラートに加え、ディスクの健康状態から障害を事前予測する SMART(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)テレメトリを活用したストレージの監視機能が利用できるようになりました。
SMART テレメトリにより CRS RAID を構成しているディスクのステータス情報(読み取り/書き込みエラー率など)を継続的に監視し、ディスク障害に関連するようなハードウェアの劣化の兆候が見えたら、Arcserve CRS のアラート機能を利用して管理者にメール通知が出来ます。
<SMART ディスク アラートを利用したメール通知イメージ>
その他、Arcserve CRS のコマンドライン インターフェースから各ディスクのステータスやエラーの発生数などを確認することも出来ます。
なお、ハードウェア RAID の場合は SMART 機能に対応した RAID コントローラをご利用頂ければディスクの監視が出来るようになります。
今回ご紹介した 2つの機能関連するネットワーク プロファイルの作成や操作方法、またはディスクのアラートの設定方法などは以下のスタートアップ ガイドまたは、コマンド リファレンス ガイドに掲載されていますので参照ください。
その他、Arcserve CRS シリーズに関する情報については以下の参考情報にあるブログ記事や製品紹介資料をご覧ください。
■ 参考情報
※1 ブログ記事 - Arcserve CRS Appliance 1000 シリーズ関連情報
今回の新機能紹介は以上です。次回は「閉域網サポート」についてご紹介いたしますのでお楽しみに!
# (追記)動画でも解説しています
2026年4月2日に開催された、Arcserve CRS 1.6 / Arcserve CRS Appliance 1000 シリーズ説明会のレコーディング(28分49秒)を公開しました!
« バックアップは“狙われている”のか、それとも“巻き込まれているだけ”なのか | トップページ | 【検証】入手困難な内蔵 SSD の代わりに「USB 接続 SSD」を Arcserve UDP のハッシュ領域に使えるか? »
「技術情報」カテゴリの記事
- Arcserve CRSのネットワーク設計術:バックアップと管理を分離するメリット(2026.08.01)
- Arcserve UDP を使用した、Windows Server 2025 Hyper-V クラスタ上の仮想マシンのエージェントレス バックアップと、構築上のコツ(2026.07.17)
- RPS 重複排除データストアのインポートとハッシュのリビルド(2026.07.03)
- ランサムウェア対策として即活用可能?! USB接続テープ装置の検証結果を公開!(2026.06.19)
- Arcserve CRS 1.6 の新機能 『ネットワーク プロファイル管理』と『SMART ディスク アラート』とは(2026.04.17)
「ランサムウェア対策」カテゴリの記事
- Arcserve CRSのネットワーク設計術:バックアップと管理を分離するメリット(2026.08.01)
- ランサムウェア対策として即活用可能?! USB接続テープ装置の検証結果を公開!(2026.06.19)
- ランサムウェア対策としてこういうのもあり?USB 接続テープ装置が面白い!(2026.05.15)
- Arcserve CRS 1.6 新機能:閉域網(ダークサイト)のサポート(2026.05.01)
- Arcserve CRS 1.6 の新機能 『ネットワーク プロファイル管理』と『SMART ディスク アラート』とは(2026.04.17)
「Arcserve CRS シリーズ」カテゴリの記事
- Arcserve CRSのネットワーク設計術:バックアップと管理を分離するメリット(2026.08.01)
- 【続報】「USB 接続 SSD」をハッシュ領域に使った Arcserve UDP データストアへのレプリケートが速かった(2026.05.22)
- Arcserve CRS 1.6 新機能:閉域網(ダークサイト)のサポート(2026.05.01)
- Arcserve CRS 1.6 の新機能 『ネットワーク プロファイル管理』と『SMART ディスク アラート』とは(2026.04.17)
- バックアップは“狙われている”のか、それとも“巻き込まれているだけ”なのか(2026.04.10)
« バックアップは“狙われている”のか、それとも“巻き込まれているだけ”なのか | トップページ | 【検証】入手困難な内蔵 SSD の代わりに「USB 接続 SSD」を Arcserve UDP のハッシュ領域に使えるか? »




コメント