【続報】「USB 接続 SSD」をハッシュ領域に使った Arcserve UDP データストアへのレプリケートが速かった
先月、Arcserve UDP 復旧ポイントサーバ(RPS)のメモリ増強の代わりに、「USB 接続 SSD」をハッシュ領域として使えるかどうかのテスト記事をお届けしました。
しかし、前回の検証ではバックアップ対象のデータ量が 200 GB 程度と少なかったため、SSD に十分な負荷をかけられなかったのが心残りでした。そこで今回は、SSD 性能の限界を見極めるべく、4 TB のバックアップ対象データを用意して本格的な検証を行いました。
# 検証内容 : 4 TB のデータをレプリケートする時間を測定
まず、SSD に保存されるハッシュ量が多くなるように、バックアップ対象サーバには重複排除が効きにくいデータを 4 TB 分作成しています。
1次バックアップ先の「Arcserve UDP Appliance 9400 v2 S」に USB 接続 SSD を使ったデータストアを追加し、ローカル レプリケート ジョブの実行時間とスループット(速度)を測定します。USB 接続 SSD は前回同様、アイ・オー・データ機器様の SSPM-US500K を使います。
【データ ストアの設定】
USB 接続 SSD を使用したデータ ストアには、CRS シリーズへのレプリケートを模し、また SSD への負荷を最大化するために以下の設定を行いました。
・デデュプリケーション ブロック サイズ:64 KB
・ハッシュ メモリの割り当て:下限値の 1024 MB (※メモリ使用量を極力抑え、SSD からの直接読み取りを最大化するため )
・データ デスティネーション:UDP 9400 v2 S のローカル ディスク(※ ネットワークがボトルネックになるのを避けるため)
# 結果 : RAM モードとほとんど変わらない速度が出た!
今回は対照実験として、ハッシュ デスティネーションに 9400 v2 S のローカル SSD を使い、ハッシュ メモリを 4096 MB(今回のテストデータで作られるハッシュ値を全量展開するのに十分な容量=実質 RAM モード)割り当てたデータ ストアへのレプリケート時間・速度も測定しました 。 結果は以下の通りです。
| 検証パターン | ジョブ完了までの時間 | 論理スループット |
| 対照実験(実質 RAM モード) | 2時間 45分 9秒 | 25.47 GB/分 |
| USB 接続 SSD | 2時間 45分 48秒 | 25.38 GB/分 |
ご覧の通り、USB 接続 SSD を使ったデータ ストアへのレプリケートでは、対照実験とほぼ同じ速度が出ました!
論理スループットは 25.38 GB/分 も出ています。クラウド CRS 等へのインターネット経由のレプリケートではネットワークの帯域幅がボトルネックになるため、USB 接続 SSD がボトルネックになることはまずないと言えるでしょう。というか、LAN 内でのレプリケートやバックアップとしても十分な速度です。
証拠としてレプリケート ジョブのアクティビティ ログも貼り付けておきます。
なお、今回の検証ではまとまったデータのレプリケート時間を測定するため、レプリケート先に何もデータがない「初回」の状態でジョブを実行しています。実際の運用環境では、2回目以降は増分データだけを転送するため、はるかに短時間でジョブが終わるはずです。
# そのほか考察
今回の検証でハッシュ デスティネーションに保存されたハッシュ値の容量は合計 2 GB くらいでした。
前述の通り、ハッシュ メモリの割り当てを 1 GB(1024 MB)に絞ったため、残りの半分はメモリを介さず直接 SSD から読み取られます。これによってハッシュ デスティネーションへ大量の Read IO が発生し、USB 接続 SSD の性能限界が見えてくるはず……という目論見でしたが、難なく RAM モードと同等の性能を示してくれました。
それにしても、4 TB のデータをバックアップしているにもかかわらず、ハッシュはわずか 2 GB とは……。あらかじめ分かっていたことではありましたが、デデュプリケーション ブロック サイズを 64 KB にするとさすがにハッシュの量が小さくなりますね。RAM モードだと気になる容量ではありますが、SSD に保存する容量としては微々たるもので、SSD の空き容量がもったいなく感じてしまうほどです(笑)
以上、ホテがお伝えしました。
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