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2026年7月24日 (金)

Arcserve UDP フル構成でのメモリ節約術

2026年のサーバ市況はメモリの高騰と長納期化で厳しい状況が続いています。「Arcserve UDP を使ったバックアップ構成を組みたいがバックアップ サーバがなかなか調達できず苦労している」という話もよく伺います。

そこで、今回は Arcserve UDP のフルコンポーネント構成(※1)で、メモリ(RAM)の使用量を節約する方法をまとめました。 Arcserve UDP に詳しい方はおなじみの内容も出てくると思いますが、復習と思ってお読みください。

 

#1. データ ストアの数は最小限に

Arcserve UDP 復旧ポイントサーバ(以下「RPS」と省略)の中で、バックアップ データの保管先として作られるのが「データ ストア」です。

このデータ ストアは原則として 1 つにしておきましょう。クラウド CRS などにレプリケートするとしてもせいぜい 2 つです。データ ストアをまとめることで、後述の重複排除の効率が改善するとともにジョブの同時実行数に制限をかけられるので、結果的にメモリ使用量も節約できます。

参考記事:Arcserve UDP : データ ストアは 1 つでだいたい十分

 

#2. 重複排除の設定を見直す

RPS の中で最も多くメモリを使う可能性があるのが、重複排除用のハッシュ メモリです。Arcserve UDP の重複排除機能ではバックアップ済みのデータ ブロックを高速に検出するために、ブロックごとのハッシュ値をメモリに展開しています。

このハッシュ メモリの容量を節約するには、「ブロック サイズを大きくする」か「SSD を利用する」方法があります。

 

## 2-1. ブロック サイズを大きくする

Arcserve UDP の重複排除機能ではデータ ブロックを一定のサイズで切り分けて、それぞれのブロックごとにハッシュ値を計算します。このブロック サイズを大きくすれば、重複排除率が落ちる代わりにハッシュ値の量が減ってメモリ使用量を節約できます。

ブロック サイズのデフォルト値は 16 KB ですが、これを最大で 64 KB まで大きくすることができます(※2)。

ただし、既存のデータ ストアのブロック サイズを後から変更することはできません。ブロック サイズの大きいデータ ストアを使うには、新しいデータ ストアを作ってバックアップを取得し直す必要があります。

これらの設定方法は以下の記事をご覧ください。

参考記事:Arcserve UDP 機能紹介 ~ (10) バックアップデータの重複排除 ~

 

## 2-2. SSD を利用する

ハッシュの保存先を HDD よりも高速な SSD にします。こうすることで、ハッシュ値の全てをメモリに展開しないで済み、メモリ使用量を節約できます。

この方法は導入済みの環境にも有効です。RPS に後から SSD を追加し、既存のデータ ストアを SSD モードに変更できます。

ハッシュ領域に SSD を使った事例を以下の記事で解説しています。この事例では、ブロック サイズも 64 KB にしており、その場合ハッシュ値がどの程度の容量になるかも紹介しています。

参考記事:【続報】「USB 接続 SSD」をハッシュ領域に使った Arcserve UDP データストアへのレプリケートが速かった

 

## 2-3. 重複排除機能を使用しない

ハッシュ メモリの容量を節約する究極の方法として、重複排除を使わないという選択肢もあります。

これもブロック サイズと同じく、既存のデータストアの重複排除の有効/無効を後から変更することはできません。データ ストアを作成する段階で重複排除を使うか使わないかを決めておく必要があります。

 

#3. ジョブの同時実行数を見直す

この記事では Arcserve UDP コンソールと RPS を同居した環境を想定していますが、さらに仮想環境のエージェントレス バックアップ プロキシ サーバ(以下「バックアップ プロキシ」と省略)等の機能を同居させる場合があります。

バックアップ プロキシではジョブの同時実行数に応じてメモリが使用されます。逆に言うと、ジョブの同時実行数を適切な範囲に絞ることで、メモリの使用量を抑制できます。

ジョブの同時実行数はバックアップ プロキシ側だけではなく、データ ストア側でも上限値を設定できます。

参考記事:エージェントレス バックアップ プロキシのメモリ使用量を調べてみた(Arcserve UDP)

 

以上、ホテがお伝えしました。皆様のサーバ サイジングの参考になれば幸いです。

<関連記事>

Arcserve UDP 導入環境におけるメモリ要件の考慮事項


※1 Arcserve UDP コンソールと Arcserve UDP 復旧ポイントサーバを同居させた構成。

※2 デフォルト値/最大値とも、2026年7月時点で最新の Arcserve UDP 10.3 の値です。

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