RPS 重複排除データストアのインポートとハッシュのリビルド
Arcserve UDP の重複排除データストアでは、作成時に 4つのフォルダを指定しますが、一番下のハッシュ デスティネーションは再構築 (リビルド) できます。このため、① から ③ の3つのフォルダ データが残っていれば、データストアとして復元できます。
- ① データストア フォルダ
- ② データ デスティネーション
- ③ インデックス デスティネーション
- ④ ハッシュ デスティネーション
バックアップ データを NAS に保管するケースも多いと思いますが、これらのフォルダは、復旧ポイントサーバ (RPS) のローカル ドライブだけでなく、CIFS の共有フォルダにも保管できます。④ のハッシュ デスティネーションは重複排除のパフォーマンスの観点から、RPS のローカル ドライブに格納をお願いしておりますが、他のフォルダは CIFS 共有を持つ NAS にも保管できます。
今回のブログ記事では、RPS がダウンした後、NASに残ったバックアップ データからデータストアを復元させる手順 (データストアのインポートとハッシュのリビルド) について紹介します。
◆ データストアのインポート
RPS がダウンすると、Arcserve UDP コンソールでデータストアのステータスが赤くなります。
まず、Arcserve UDP コンソールに、データストアの復元先となる新しい RPS を登録します。(このプログ記事では、ほかの RPSにデータストアを復元させます) その後で登録した RPS の右クリック メニューから [データストアのインポート] を選択します。
データ ストアフォルダに、NAS に保管されている ① のデータストア フォルダのパスを入力します。さらに右矢印の [→] ボタンをクリックして、認証情報を入れます。
データストアで暗号化を設定している場合は、データストア作成時に指定した暗号化パスワードも入力し、[次へ] をクリックします。
データストアの情報が自動的に表示されます。
ハッシュ デスティネーションのパスがインポート先の RPS に存在しないとエラーになるため、同じパスの空フォルダを作っておきます。パスがある場合でも、ファイルが入っているフォルダだとエラーになるため、中身は空にします。同じパスが作れない場合は、ハッシュ デスティネーションのパスを書き換えます。準備ができたら [保存] をクリックします。
インポートするデータストアが、ダウンした RPS に紐づいているため、確認画面が表示されます。そのまま [はい] をクリックします。
Arcserve UDP にインポートしたデータストアが追加されます。ハッシュが空であるため、追加された段階ではエラーになります。(この状態でもデータストアは動いているので、リストア処理は可能です)
バックアップ可能なデータストアをして復元させるため、ハッシュのリビルドに進みます。
◆ ハッシュのリビルド
ハッシュのリビルドを実行するため、データストアを停止させます。
データストアが停止になったことを確認します。
リビルドの処理は、データストアをインポートした RPS で実施します。コマンド プロンプトを開き、下記コマンドを実行します。
コマンドの実行パス:
C:\Program Files\Arcserve\Unified Data Protection\Engine\BIN\
コマンド:
as_gddmgr.exe -scan rebuildhash データストア名
今回のデータストア名は “shared” なので、as_gddmgr.exe -scan rebuildhash shared になります。
コマンドが終了したら、Arcserve UDP コンソールでデータストアを開始させます。
データストアがグリーンのノーマル ステータスに変わります。
ハッシュのリビルド操作はこれで終了になります。
◆ プランの編集
このブログ記事では、ほかの RPS にデータストアをインポートしているため、既存のプランを編集し、バックアップ先を変更します。
今回は RPS のみダウンしたケースを想定しているため、プラン編集後のバックアップは増分で実行されます。またプランを編集することで、リストアも今までと同じ手順で実行できます。
以上でデータストアの復元は完了になります。
◆ 付録
プランを編集せずにリストアを行う場合は、ダウンした RPS が表示されるため、インポートした新しい RPS に変更します。
ここではファイルのリストアでの変更方法を案内します。(VM の復旧も基本的には同じです) リストア画面で RPS が表示されているところで [変更]をクリックします。
新しい RPS のホスト名とアカウント認証を入力し、[更新] ボタンをクリックします。
あとはプルダウンリストでインポートしたデータストア名を指定し、右側のノードでリストアするノード名を選択します。
戻したいファイルやフォルダを選んでリストアを実行します。
今回のブログ記事は以上になります。
皆様にとって有益な情報になりますと、幸いです。
« 使えるバックアップとは、定期的な復旧テストによって、その価値を証明し続けるバックアップである。 | トップページ | エージェントレス バックアップ プロキシのメモリ使用量を調べてみた(Arcserve UDP) »
「技術情報」カテゴリの記事
- RPS 重複排除データストアのインポートとハッシュのリビルド(2026.07.03)
- ランサムウェア対策として即活用可能?! USB接続テープ装置の検証結果を公開!(2026.06.19)
- Arcserve CRS 1.6 の新機能 『ネットワーク プロファイル管理』と『SMART ディスク アラート』とは(2026.04.17)
- Hyper-V 仮想マシンへのベアメタル復旧に対応する、AlmaLinux-Gnome ベース Live CD の作成方法について(2026.04.03)
- Arcserve Backup で処理が失敗する場合の通知 (Alert) を設定してみよう(2026.03.06)
「よく聞かれる質問」カテゴリの記事
- RPS 重複排除データストアのインポートとハッシュのリビルド(2026.07.03)
- Hyper-V 仮想マシンへのベアメタル復旧に対応する、AlmaLinux-Gnome ベース Live CD の作成方法について(2026.04.03)
- Arcserve Backup で処理が失敗する場合の通知 (Alert) を設定してみよう(2026.03.06)
- Arcserve 製品への乗り換え時によく聞かれる質問と回答(2026.01.30)
- 「他社製品の型番に対応する Arcserve UDP型番 を知りたい」への回答(2026.01.16)
「Arcserve UDP」カテゴリの記事
- RPS 重複排除データストアのインポートとハッシュのリビルド(2026.07.03)
- エージェントレス バックアップ プロキシのメモリ使用量を調べてみた(Arcserve UDP)(2026.07.10)
- ランサムウェア対策として即活用可能?! USB接続テープ装置の検証結果を公開!(2026.06.19)
- Arcserve UDP でクラウドストレージにバックアップする際のライセンス(2026.06.05)
- 【続報】「USB 接続 SSD」をハッシュ領域に使った Arcserve UDP データストアへのレプリケートが速かった(2026.05.22)
「メルマガコラム」カテゴリの記事
- RPS 重複排除データストアのインポートとハッシュのリビルド(2026.07.03)
- 使えるバックアップとは、定期的な復旧テストによって、その価値を証明し続けるバックアップである。(2026.06.26)
- ランサムウェア対策として即活用可能?! USB接続テープ装置の検証結果を公開!(2026.06.19)
- ランサムウェア対策としてこういうのもあり?USB 接続テープ装置が面白い!(2026.05.15)
- Hyper-V 仮想マシンへのベアメタル復旧に対応する、AlmaLinux-Gnome ベース Live CD の作成方法について(2026.04.03)
« 使えるバックアップとは、定期的な復旧テストによって、その価値を証明し続けるバックアップである。 | トップページ | エージェントレス バックアップ プロキシのメモリ使用量を調べてみた(Arcserve UDP) »















コメント