エージェントレス バックアップ プロキシのメモリ使用量を調べてみた(Arcserve UDP)
Arcserve UDP で仮想マシンのエージェントレス バックアップ(※1)を行う際、必要となるコンポーネントが「バックアップ プロキシ」です。
(Arcserve UDP 10.x 製品のご紹介資料 P.24 より引用。中央の「Arcserve UDP」と書いてあるサーバが バックアップ プロキシ)
このバックアップ プロキシは Arcserve UDP 復旧ポイントサーバ(以下 RPS)や Arcserve UDP コンソールと同じサーバに導入することも多く、Arcserve UDP のサイジングを行う上で重要な要素となります。
そこで、今回は、バックアップ プロキシが実際にどの程度のメモリを使用するのかを調べてみました。
#1. メモリ使用量は「バックアップ ジョブの同時実行数」に比例する
バックアップ プロキシは、エージェントに代わって仮想マシンのデータを読み取りバックアップ処理を行います。この際、バックアップ プロキシの内部では「AFBackend.exe」というプロセスが起動します。
以下のタスク マネージャーの画像をご覧ください。エージェントレス バックアップの実行中、実行されているジョブと同じ数だけ「AFBackend.exe」が動いているのが分かります(※2)。
重複排除(デデュプリケーション)が有効な RPS データストアをバックアップ先にする場合、AFBackend.exe は 1 プロセス当たり 約 420 MB のメモリを使用します。下の画面でも、きれいに 420 MB 前後使われていますね。
なお、重複排除が無効なデータストアにバックアップする場合は、AFBackend.exe 当たりのメモリ使用量は約 200 MB となります。証拠として、非重複排除データストアにエージェントレス バックアップした時の画像を残しておきます。
#2. サイジングのポイントと具体例
AFBackend.exe はバックアップ ジョブの実行中のみプロキシ上に現れます。そのため、プロキシ サーバで使用されるメモリ容量は、「同時に実行されるジョブの最大数」で計算できます。
たとえば、Hyper-V 仮想マシンのエージェントレス バックアップではデフォルトでジョブの同時実行数上限が「10」に設定されています。重複排除が有効な場合は 1 ジョブ当たり 420 MB を使用するので……
420 MB × 10 ジョブ = 4,200 MB
これに、バックアップ プロキシを導入する OS のベース メモリ使用量などを加算すると、ざっと 8 GB 程度となります。これは、Arcserve UDP 10.x の動作要件に記載されている推奨値とも合致します。
(Arcserve UDP 10.x 動作要件 より引用)
ジョブの同時実行数をさらに増やしたい場合は、上記の推奨スペックよりも多くのメモリが必要になります。
たとえば、過去の大規模並列バックアップ検証レポートでは、50 台の VM を同時にバックアップする検証を行っています。この場合、計算上は「420 MB × 50 ジョブ = 約 20 GB」となり、実際の検証結果でもバックアップ中のメモリ使用量が最大 20 GB と報告されています。
Arcserve UDP 7.0 仮想環境における大規模並列バックアップ検証レポート P.6
2-3.バックアップ時におけるリソースの利用状況
❷ バックアップ サーバのリソース [図2]バックアップ中、CPUは平均30%使用、メモリが最大20GB程度使用されていた。
#3. ジョブ同時実行数の調整方法
バックアップ プロキシのメモリ使用量を調整するには、バックアップ ジョブの同時実行数を調整することになります。
ジョブの同時実行数は、バックアップ プロキシと RPS データ ストアのそれぞれで上限値を設定できます。バックアップ プロキシと RPS データ ストアがそれぞれ1つの場合は、いずれか値の小さい方が実際の最大同時実行数になります。
例えば、以下の例では、バックアップ プロキシの上限値が「10」、デーストアの上限値が「4」なので、同時に実行できるジョブの数は「4」までとなります。
バックアップ プロキシのジョブ同時実行数上限値はサーバのレジストリで変更できます。
RPS データストアのジョブ同時実行数上限値は、データストア内の「同時アクティブ ノード」の値を変更します。
以上、ホテがお伝えしました。
※1 仮想マシンのエージェントレス バックアップについてはこちら
Arcserve UDP 機能紹介 ~ (7) 仮想マシンのエージェントレス バックアップ ~
※2 なお、このスクリーン ショットは、Arcserve UDP 10.3 で Hyper-V 仮想マシンのエージェントレス バックアップを行っている際のものです。OS は バックアップ プロキシ / Hyper-V ホストとも Windows Server 2022 です。
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