先月から今月にかけて、Arcserve Replication / High Availability(以下 Arcserve RHA) 18.0 SP2 と Arcserve UDP 7.0 Update2 が公開されました。どんなところが新しくなったのか、順を追ってみていきましょう!
■ Arcserve RHA 18.0 SP2 での新プラットフォーム対応
このサービスパックでは対応プラットフォームの拡張がメインです。
まず、フルシステムシナリオ の複製先として、Scale Computing HC3 (Scale Computing 社が提供している HCI)が使えるようになります。HC3 をこれから使おうとしている方は、HC3 へのシステム移行に Arcserve RHA のフルシステムシナリオをご活用ください!
同じくフルシステムシナリオで、Amazon EC2 Elastic Network Adapter(ENA)を使ったレプリカサーバもサポートされるようになります。
また、今回一番力を入れているのがアプリケーション シナリオのサポート拡張です。特に SQL Server は 2012 SP4、2014 SP3、2016 SP2 など、最新の SQL Server 2019 以外にも既存のバージョンのサービスパックをサポートします。これらのバージョンを利用されていた方には、大変お待ちいただいていたのではないかと思うのですが、、、Arcserve RHA 18.0 SP2 で安心してご利用いただけるようになります。
Arcserve Replication / High Availability 18.0 新機能のご紹介 P.8
Arcserve RHA 18.0 の最新サービスパックはこちらのページからダウンロードしてください!
Arcserve Replication/High Availability 18.0 ダウンロード情報一覧
■ Arcserve UDP 7.0 Update2 では AWS 大阪リージョンを新たにサポート
Arcserve UDP 7.0 Update2 では新たに AWS の大阪ローカル リージョンをサポートします。
東京リージョンをご利用の方は災害対策サイトとして大阪リージョンを使えるようになります。復旧ポイントのコピー/ファイルコピー機能でバックアップデータを Amazon S3 に複製したり、仮想スタンバイ機能で Amazon EC2 仮想マシンとしてシステムを起動したりできます。
Arcserve UDP 7.0 新機能のご紹介 P.16
さらに、Arcserve UDP 7.0 Update2 では vSphere 7.0 / 7.0 Update1 / 7.0 Update2 にも対応しました!仮想マシンのエージェントレス バックアップや仮想スタンバイ、インスタントVM ができるようになります。
vSphere 7.0 / 7.0 Update1 / 7.0 Update2 に対応するためには、VDDK のバージョンアップが必要です。また、Linux マシンのインスタントVMを行うためのパッチも出ています。詳しくは動作要件をご覧ください。(2020年7月1日追記、2021年6月8日再追記)
NetApp Data ONTAP 9.7 や Nutanix AHV AOS 5.15 も動作要件に追加されました。Nutanix AHV AOS 5.15 についてもパッチの適用が必要です。(2020年7月21日追記)
さらに、仮想マシンのエージェントレス バックアップにおけるハードウェア スナップショット連携が可能なストレージとして、 HPE 3PAR の RMC version 6.3 の組合せが動作要件に追加されました。(2020年8月14日)
動作要件や、Arcserve UDP 7.0 Update2 ダウンロードなどの詳細はこちらです。
Arcserve UDP 7.0 動作要件
Arcserve UDP 7.0 Update 2 について
なお、Arcserve UDP 7.0 Update2 ではセキュリティ対応のため、Arcserve UDP コンソールのデータベースとして SQL Server 2014 SP2 Express 以降が必要になります。Arcserve UDP v6.0 以前から Arcserve UDP コンソールを使っている方は、以下の KB も参考にしながら SQL Server のバージョンアップも行ってください。
コンソール コンポーネントへの UDP 7.0 Update 2 適用時の注意点
また、2020年11月20日に Arcserve UDP 7.0 Update 2 for Linux が公開され、Red Hat Enterprise Linux 8 系等最新バージョンのベアメタル復旧が行えるようになっています。詳しくは以下の記事をご覧ください。(2020年11月27日追記)
Arcserve UDP 7.0 Update 2 for Linux 公開で対応範囲が拡大。RHEL8/CentOS8のベアメタル復旧にも対応!
■ おまけ 1:Arcserve UDP Cloud Direct が vSphere 7.0 などに対応!
先日 Twitter(Arcserve_jp)でも案内しましたが、Arcserve UDP Cloud Direct の動作要件も更新されています。
Windows Server 2019 IoT / IoT for Storage がバックアップできるようになったほか、エージェントレスバックアップで vSphere 7.0/6.7 の仮想マシンに対応しています!
また、SQL Server 2019 のバックアップも可能になっています。(2020年6月11日追記)
Arcserve UDP Cloud Direct 動作要件
■ おまけ 2:Arcserve Backup 18.0 も SQL Server 2019 と vSphere 7.0 に対応!
Arcserve Backup 18.0 では SQL Server 2019 のサポートが追加されました。詳しくは動作要件をご覧ください。サービスパックではありませんが、パッチの適用が必要です。
また、vSphere 7.0 のエージェントレス バックアップにも対応しました。これも VDDK のアップグレードが必要などの注意点がありますので、動作要件をご覧ください。(2020年6月24日追記)
Arcserve Backup 18.0 動作要件
以上、ホテがお伝えしました。